昨今の営業案内です。
残る8月は31日のみが休業で、他の日はすべて営業しています。
9月からは通常通り毎週水曜日と土曜日が対応不可の休業日となりますが、9月2日水曜日は毎月恒例の隆天朝飯會にて営業、9月3日木曜日は打ち合わせなどに出るため振替で休業になります。
今度の隆天朝飯會は時間大幅に増え、午前6時~12時正午までとなります。
いままでお越しになれなかった方も是非お越しください。
追ってまた告知致します。
中古競輪ピストへブレーキ穴を開けて欲しいのですが...。
うちで多く頂戴しているカスタムのお問い合わせです。
フォーククラウンやシートステーブリッジに穴だけあければ簡単に済む、とお考えの方が非常に多いです。
確かにただ穴あけるだけで済むなら簡単です。
しかし実際のところ、これが一筋縄でいかないカスタムになります。
説明無しに安請け合いして加工後に問題があるのも考え物で、お受けした以上は責任持ちたいので、毎回説明しています。
特性を強くご理解いただいた方のみに施工をさせていただいております。
いつも説明するのも大変だし過大請求みたいに思われるのも嫌なので、写真も撮れたしここで説明を記載しておきます。
まず、NJS等の競輪ピストのフォークはブレーキを付けるための設計はされておりません、当然です。
フォーク肩下寸法がロードバイクのフォークよりも短く出来ているものがほとんど。
ピストとロードでは同じ700c対応でも基本寸法がまるで違います。
ただブレーキ穴を開ければ正常にブレーキを取り付けられ正常にブレーキが動作するか、という事ではないのです。
短い肩下寸法ゆえ、簡単ではないです。
ロードのブレーキはロードバイクの肩下寸法でないとうまく動作しません。
そもそもピストフォークにブレーキを取り付ける自体にかなり無理がある。と言えます。
有難く諸々のご理解ありきで施工させていただいたお客様のサンプル写真です。
お持ち込み時につけていたタイヤ太さが28c、ブレーキを付けていない状態ではクラウンとのクリアランスが確保出来きるのですが、ブレーキつけるとがっつり干渉、ホイールが回りません。
打開策として23cのタイヤをご注文いただき取り付けました。
上の写真は23c装着時、写真だと影の関係か当たっているようにも見えますが、ギリギリの隙間があります。
この辺の車種はクリアランスがタイトだと恰好良かったりもしますが、モノには節度というものがあり、本来もう少し離したいところ。
個人的にこの取付法が納まり良いかというと、タイトすぎて納まり良さに欠けると思えます。
少しでもブレーキが上に来るように極力クラウンの上側に穴を開けていますが、それでもこれです。
本体裏側の固定ボルトの枕頭取付ナット端部の径が10㎜なので、枕頭ナットとヘッド下玉押しが当たらない位置に寄せて限界です。
ブレーキを上に持っていきたいのはブレーキとタイヤのクリアランスを確保するだけではありません。
肩下の短さゆえにブレーキキャリパーのブレーキシュー調整穴上限を越えるものも多いです。
調整穴の一番上にブレーキシュー位置を設定してもまだ足りないことも多数あり、ブレーキ本体を削ったりしないといけないこともあります。
タイヤ銘柄によって太さ個体差がありますし、取り付けるブレーキとの相性で干渉したりもします。
ロードのフォークはブレーキを動作させるに丁度良い寸法取りの都合があり、肩下寸法が規格として概ね決まってますが、ブレーキ寸法に左右されないピストのフォークは個体差があるのを目の当たりにしており、現物がないと把握しきれません。
攻めた仕様のフォークは、フォーククラウンが削り込まれたものなども存在しており、ブレーキ穴を開ける余地など全くないものもあります。
当然ながら世界すべてのパーツ詳細を把握しているわけではありませんので、現物合わせで組み付け及び検査をしながらでないと確実な事が全く申し上げられません。
先ほど極力クラウンの上側に穴を開けていると申しましたが、それによりブレーキキャリパー固定部根本とヘッド下玉押しが干渉します。
写真はその干渉を防ぐために特殊製作した真鍮ワッシャーを削り出して取り付けています。
下玉に当たらないように上面に少しエグリを入れ、ブレーキ根本と下玉が干渉しない位置までの長さでワッシャーを作ります。
こういった作り込みをしないと下玉とブレーキが干渉し、締め付け不良やヘッド動作不良を起こします。
ついでにシートステーのブレーキ関連に関しても説明しておきましょう。
リアのブレーキ設置も同じくお問い合わせが多いですが、こちらも穴あけだけで済むとお考えの方が多いです。
ブレーキ穴のないブリッジは大半が通常の丸いパイプです。
これに穴をただ開けて取り付けようとしても、うまいことはいきません。
ネジ類はなんでもそうですが、トルクがかかり平面にぴったりと面が合わさることによって確実な固定ができます。
パイプ形状のままですと、ブレーキ根本平面部が点でしか当たらずしっかりとした固定ができません。
しかも中空のパイプですので、トルクをかけるとパイプがつぶれます。
ブレーキのトルクにしっかり耐えるにはある程度塊状であるか、トルクのかかる縦方向にも補強のパイプを仕込みつつ平面部を設置せねばなりません。
表裏共に6㎜径穴でパイプ外径アールにぴったり合う半月エグリの入ったワッシャーを表裏に取り付けて六角ナット等で固定すれば穴あけだけでも大丈夫ですが、現在主流で出回っているブレーキは表側6㎜、裏8㎜の段付穴の枕頭ナット式ばかりです。
現行のブレーキを納まり良く取り付けるなら、穴あけではなく上の写真のようにブリッジ差し替えが効果的です。
差し替えなら比較的位置設定がしやすいので、フォークのようなクリアランスなどに悩まされることは少ないです。
差し替えには当然火を用いるので、塗装は焼けます。
カスタム痕跡を残しクリア塗装でもかまいませんが、綺麗に戻すなら再塗装必須です。
競輪フレームはバンクで戦うために設計されたものであり、市街地使用には向いていない点も多々あります。
ブレーキを入れるとかなり細いタイヤしか入りませんし、チューブも薄かったり諸々攻撃的すぎるものが多いです。
穴あけだけで済むなら確かに楽な作業です。
しかし目的は穴を開けることではなく、ブレーキを適正の位置に取り付け正常に動作させることにあります。
設計相性に無理があるので、REW10としてはフォーク自体を市販品等のロードフォークへの差し替えをおすすめします。
フォークが長くなる分ヘッド角度が寝たりホリゾンタルが微スローピングになったり、少しジオメトリーが狂ってしまいますが、元々の設計が異なるためこれも致し方ないです。
ピストは元々立ち気味のヘッド角度が多いので、少し寝る分には街乗りならそんなに悪い変化ではないかと思います。
どこかで帳尻合わせは必要になります。
現物組み付けや検査をしつつ特殊製作なども入ってくるので、しっかり施工しようとすると何千円で済むようなカスタムではなくなります。
すべて今回のような内容が該当するわけではなく、運よくすんなり済む場合もあればもっと大層な加工になったり取付不可の場合もあります。
説明しても適当にあけてくれればいいから~なんてたまに言われたりもしますが、適当な仕事などできません。
適当でいいと言いつつも、いざ動作がうまくいかないと何かとトラブルの種になりがちで、安い工賃でお互いにリスクを負うべきでないと思います。
なんでも快くお受けしたいところですが、当工房はご依頼を受けるからには責任持って行いたいです。
でも致し方ない設計上の都合がどうしてもついて回ります。
避けられない事情をしっかり説明し起こり得る症状を納得ご理解いただいた場合のみお受けします。
少々無理あるカスタムゆえにご理解のほどをお願い致します。
自分は魔法のようなものを使えるわけではなく、カスタムはなんでも一筋縄で済むわけでないのです。
本来ブレーキを付けぬよう設計された自転車にブレーキ付けようとしている時点で純度は薄まります。
ブレーキ付けて純度が薄まるのなら、街乗りなら僅かのジオメトリー変化を犠牲にしても、すんなりブレーキが取り付けられるロードフォークへの差し替えが良いでしょう。
それか挟み込むブレーキプレートやアダプターなどで我慢するかです。
少々の無理を承知の上でどうしても付いているフォークが使いたいという方は、穴あけのお問い合わせをください。
熱意と特性のご理解あればお受けします。
涼しくなりましたが、まだまだ乗車時にバッグ等を背負うと汗だくになる季節。
冬でも背負ってると汗かきますがこの季節は特に不快でなりません。
そんな不快感を防ぐには自転車にラックやキャリアを装備、自転車にバッグ等を持ってもらうと非常に快適に乗れます。
我が通勤車にもデカいキャリアついてますが、もうこれががない自転車通勤など考えられない。
自分はレザーのバッグかつ手持ち中身が多く重いので、背負っていたら肩もこるしなおさら。
お客様からキャリアをつけたいとご相談をお受けしたSteamroller。
取り付けたいキャリアはSIMWORKSのPotluck。
市販品のアダプターなどを駆使してもつかなくないですが、しっかり堅牢かつすっきり付けたいという事でご依頼を受けました。
キャリア等をかなり良い塩梅の位置に綺麗に設置するとなるとなかなかうまくいかないもの。
こういったカスタムを得意としているうちの出番であります。
キャリア現物もお預りしたので、タイヤ等のクリアランスやキャリア上面の角度を良い位置に確保しつつ、差込式のラグ形状のエンドのエッジに極力かぶらないように設置。
しっかりとロウを盛りつけておいたので、荷物をしっかりと保持してくれることでしょう。
キャリアダボ設置だけでは保持出来ないので、上部の止め手法もご相談を受けました。
カンチ台座のマウントはキャリアに付いてますが、今回の自転車にわざわざ台座を設置するのも違うという事でお客様と自分とで意見が一致。
そこでステンレスで板型専用ステーも製作。
元々タイヤとのクリアランスが多くはないので、キャリパーブレーキの動作を妨げないかつタイヤにも干渉しない位置関係に曲げていくのに気を払いました。
キャリア側の止めネジはタイヤついていても増し締め等が出来るように、六角頭ボルトにて固定。
諸々の位置関係を考え、ここしかないというラインで曲げ。
ただくっつけるだけでなく、少々考えて取り付けをすると納まりの良さや強度などがとても良く仕上がります。
取り付ける現物パーツが揃っていないと詳細位置は追い込めませんが、改造の際にパーツをお預けくだされば取付チェックをしながらの施工も可能です。
フレーム製作や修理のみならず、こういったカスタムもお受けしております。
なんでも出来るわけではないのですが、鉄の加工ならかなりの事が叶いますのでお困りの方はまずご相談ください。
REW10WORKS
東京都世田谷区上馬2-4-7
TEL/FAX 03-6805-2280
Email info@rew10.com
毎週水曜日定休・毎週土曜日定休 その他不定休あり(当ブログで告知)
時間は応相談
有難い事にはじめてREW10にお越しになる方も増えてきました。
当工房は予約制です。
予約制と聞くと気難しく考えてしまう方や、誤解されてしまう方も多いかと思います。
すべて快い対応をするためですが、詳細とその理由について説明しておきます。
REW10WORKSは町工場であり、自転車店ではありません。
製作が主な業務、たった一人で経営しているので手が離せないタイミングもどうしても生じてしまいます。
ご予約が重複することは極めて少ないですが、接客対応が重複して待ちぼうけや話半分にならないためにも、ご予約対応中は他のお客様の出入りがないよう調整するためでもあります。
全業務を一人で行っておりまして、打ち合わせやその他対応等で営業日でもどうしても外出しないといけないタイミングもありますので、滅多にありませんが不在時に当たってしまわないようにもするためです。
予約制の理由として事前にご来客日時を把握したい、ということです。
かなり多くの方がこちらの都合を優先に気にしてくださり、気の良い人ばかりで恐縮です。
事前に把握したいだけで日時は営業日の中でお客様のご都合に合わせたいと考えています。
何時頃とか、昼頃とか、夕方頃とかの伝え方でもかまいませんので、ある程度の時間ふくめてご指定くださると幸いでございます。
ご予約時間が近づいてきたら事務作業や比較的集中力を要さない仕事をしております。
数分遅れると律儀にお電話くださるご丁寧な方も多いですが、何もせず待っているわけでなく仕事しながらある程度幅を設けていますので気になさらないでください。
日程変更や大幅に遅れるなどでなければお電話などは不要です。
ご予約の際はinfo@rew10.comまでメールしていただくか、03-6805-2280までお電話いただくか、いずれかでお願い致します。
当工房営業日でご希望日とおおよそのお時間をお知らせください。
メールでご予約の際は少なくともご予約希望日の前営業日までにはお知らせください。
ご予約希望日の前日が休業日だったりする場合は、受信は出来ていてもメールを見れていないのでご注意ください。
こちらから返信があった時点でご予約確定とご判断ください。
返信がない場合はご予約をこちらが把握できていない状態となります。
繁忙時はメール返信に数日要してしまう際もありますが、いただいたお問い合わせには必ず返答していますのでお待ちくだされば幸いです。
4~5日経っても返信がない場合はこちらへメールが届いていない等のなんらかの原因が考えられますので、非常にお手数ですが再度送信いただけると嬉しいです。
お電話の際は、事前でも当日ご予約でもかまいません。
行ってみようかなというタイミングが生じたら、これから行って良いですか?とその時点でお電話くだされば問題ありません。
事前に把握したいだけの予約制なので、おおよそOKな時が多いのでお気兼ねなくどうぞ。
電話に出れない際は、かなり集中してるか外出中等で都合がつかないタイミングという認識でお願い致します。
その際は誠に申し訳ありませんが、またの機会でお考えいただければ幸いです。
いずれにせよ気難しい予約制ではありません。
知人やご友人に連絡するように、これから行きたいんだけど大丈夫かな?という事です。
こんな町工場でもお客様を相手にしている以上はサービス業。
当工房の性質上、誠に恐縮ながら求める良きサービスのためにはご予約をいただけますと助かります。
良き製作になるよう、僅かばかりですがご協力いただけますと幸いでございます。
REW10はご予約なしでお越しになるより、きっとご予約ありきでお越しになったほうが入りやすいと思います。
大変お手数ですが、お越しの際は必ずご予約をお願い致します。
こういった意味深いものを依頼してくれてこちらも喜ばしく、シンプルだがしっかり手間も気持ちも込め円やかに仕上げた。
デザインは完全にお任せ。
2つの素材を結びつけることにした。
指輪に適していて手に入り得る中で選りすぐりのステンレスをベースに使用、旋盤加工で成形しロウ付けにて真鍮を。
ジュエリー工房でもないうちの頼むってことはよくある貴金属が望みでなく、うちらしい素材を望んでいる。
末永く結婚生活を歩んでもらうべく、指輪も永く飽きることくなく使えるように素材感のみ。
芯になるステンレス材は永続的に輝き、外側の真鍮は少しずつ変化。
結婚生活も芯は変わらず、永き時間をかけてより良く深く円やかな夫婦になってくれれば幸い。
革小物入れはプレゼント。
結婚おめでとう、お幸せに。
思い返せば自分もかれこれ結婚十余年。
何か懐かしくほんわか、家族って良いですね。
しかし何屋だうち...まあいいか。
皆様のより良きライフスタイルのために、REW10WORKSは在ります。
8月中までの夏季営業案内です。
今週お盆時期は休まず営業しています。
夏季は平日に家族との時間がとれるので、業務を考え通常の土曜日定休を営業日に変えます。
かわりに平日に振替の休業日とその他夏季休業日を少しばらけて頂戴します。
17日月曜日、20日木曜日、24日月曜日、31日月曜日を夏季休業とさせていただきます。
色々動くための毎週水曜定休日はそのままです。
8月中は土日すべて営業しますので、何かお悩みの方はご予約お待ちしております。
変則的で申し訳ありませんが、営業案内です。
今週7日金曜日ですが、工房外での打ち合わせが午前中から夜まで多数入っておりますので、工房は終日不在になります。
業務の一環ですが不在になってしまうので工房は閉めます。
今週は明日木曜日が臨時休業、明後日金曜日も不在ゆえ対応不可、土曜日は定休日となります。
日曜日まで各種対応や電話対応できませんのでご注意ください。
宜しくお願い致します。
毎月第一水曜日恒例の隆天朝飯會が近づいてまいりました。
今回は8月5日水曜日、いつも通り午前8時~午前10時にRew10works工房にて行います。
前回までは第一水曜日が雨天の場合は翌日木曜日に順延とさせておりましたが、今回より雨天であっても第一水曜日に開催となります。
天候に左右され開催日が少々曖昧になってしまうのが申し訳なく、今後は順延はせずに開催となります。
台風接近など、よほどの荒天が予め予想出来る場合は中止の案内などさせていただくかもしれません。
その都度告知させていただきます。
今回もこの会お決まりの相方、チャリンコーヒーとコナクックです。
チャリンコーヒーの黒糖珈琲が個人的おすすめ。
コナクックはダイクカレーパン、ピタサンド2種(チキンハム、ポテトサラダ)、ぐるぐるパン(あずき、苺)という予定になるそうです。
皆様のご来場をお待ちしております。
それと営業案内です。
毎週水曜日は定休日となるのですが、5日水曜日は朝飯會なので営業致します。
翌日6日木曜日は臨時で休業とさせていただきます。
今年は夏季休業的なものは業務進めながら考えさせていただきます。
ここ1~2か月少し落ちだけ着き気味でしたが、各種ご依頼やご相談も少し増えて少々忙しくなりそうです。
今年一杯の作業予定はおおよそ確定状態です。
今月の作業状況とご予約状況をみながら、ご予約を頂戴していない日に少し夏季休業を頂戴するかもしれません。
やる事多数で有難いです。
不効率で生産性の良くないRew10の業務ですが、途切れる事無く作業をさせていただけるだけで本当に光栄です。
しっかり気に入っていただけるように頑張ります。