REW10のリベットベルトですが、今後販売していくベルトのノーマル仕様変更をしてます。
以前は刻印の位置が剣先付近でしたが、これからはバックル付近になります。
お客様から好評かつ自分でも気に入っている位置です。
うちのベルトは巻いていない時に見ると強固な銅リベットのおかげでなかなか無骨な雰囲気ですが、この無骨な部分は巻くと隠れるのでなかなかにシンプルなベルトなのです。
幅が30㎜なのもあってゴツさも意外にマイルドですし、トラッドでご愛用いただいているお客様も多いです。
トラッドで使う時にロゴが見えないほうがさりげなくキマるので、巻いた時は無地になる仕様です。
でも外した時はロゴが入っていますので、REW10をご愛顧くださってる方は所有欲を増してくれる事でしょう。
カジュアルでも勿論使いや過ぎるベルトになってます。
それと、バックルに通す穴を6つから5つに変更です。
色々なお客様を対応していくうちに6つめの穴に通す方はまずいらっしゃらず、自分でもまずないですし通した時の見た目も5つめ当りまでが格好良いと思いました。
長さは変わらずで、剣先側から穴が一つ減った内容になります。
穴の位置関係を写真で比べるとこんな感じになってます。
少しすっきりとシンプルになりますね。
シンプルさを究極に追い込みたい場合は、写真一番上の一つ穴の仕様も可能です。
REW10のベルトをご愛用くださっていて、寸法が肌身でしっかりわかっている方にはお勧めです。
常連さんの中では一つ穴でご愛用くださっている方は結構多いです。
サンプル的に今度自分のも作ってみます。
今後お作りするベルトや当オンラインストアで販売するベルトは全部上記仕様に変わります。
以前の仕様が良いという方がいらっしゃれば、受注販売という形で承れますのでご希望の方はご相談ください。
独特のシボもあって少し個性のあるベルトになってます。
普段使いのモノとして品質高く、超タフネスにで長く使え、真鍮やレザーの経年変化をしっかり楽しめるベルトです。
職人が巻く無骨なワークベルトとして作っておりますゆえ、最高に手間をかけて綺麗に作り込まれたとかのベルトではないですが、シンプルな個性があってタフネスなベルトです。
ベルトだけに限らずすべての商品に言えますが、自分が深く好めるモノと確信できたモノのみ販売させていただいてます。
REW10の空気感を好んでいただいている方にはきっと気に入っていただけると思います。
ぜひご愛用ください。
久々に作った一体型ドロップ。
曲げの入ったチューブを使いセクシーに仕上げてます。
昔はしばしば相談のあったカスタム、久々に出会う往年の雰囲気。
めちゃ懐かしい感じのカッコよさ。
前にオーダーくれた攻めたフォークにも良く似合ってますね。
オーナーさんの希望で、コラムクランプダボを2連にしつつの滑らか仕上げ。
いつものダボ付けよりもニュルッと円やかになりますが、手間はかかります。
ご所望の方はお申し付けくださればこういった付け方もやりますので、ご相談ください。
一体成型は当然全く動かなくなりますので、後で好みや乗り方が変わっても調整など不可です。
それと引き換えに、こういったカスタムだからこそ纏える空気感はもう格別。
カスタム魂に溢れガッツある方、こういったカスタム製作も承ってます。
創業当時からずっと刻み続けている銘切。
創業する前から日本の職人としての矜持を目に見える形で表すのを心に決めておりました。
そんな理由で今でも刻み続けています。
我がREW10の屋号は漢字で隆天と書くのが発端です。
古の職人たちの考えに習ってあえて未完成のままで在りたいと、隆天作の最後の一画は刻んでおりません。
先人たちの素晴らしき考え方への敬意と、どこで完成とするかは持ち主にお任せしたい、という願いを込めて作の字の最後一画は無しなのです。
忘れたわけではないので込めた願いを所有欲として感じてもらえたら嬉しいです。
自転車フレームは製作した年と月に隆天作と刻んでおります。
フォークは隆天作のみの銘となります。
ステム、その他パーツ、バングル、アクセサリー類、鉢、これらの商品はオプションで刻む形となります。
銘を刻める商品は多いですが後から刻むのが難しいものが多いので、ご所望の方は受注時に銘切希望をお伝えください。
上記の製造銘以外にも、ご自身のお名前、座右の銘、ご家族やペットのお名前、その他も刻めます。
漢字や漢数字は非常に様になりますが、あまり存在感の出ない英文字やアラビア数字は銘切でなく既成打刻での刻印をお勧めします。
自分が作ったもの以外の製作物へ我が魂を込めるわけにはいきませんので、隆天以外の品に銘切は例外なくすべてお断りしておりますのでご注意ください。
骨董品や刃物などへの銘切は一般的ですが、それ以外の商品への銘切は珍しいので、隆天のオリジナリティの象徴として刻み続けます。
日本の製作物という存在感を色濃く表現する銘切。
ぜひ愛用の一品にも刻まれてみてはいかがでしょうか。
GWは通常通りの営業をしております。
定休日が毎週火水木曜に変わりましたので、今回の連休は祝日でない30日と1日と2日は定休日で休業です。
という事で祝日と土日は営業しております。
この写真の自転車は長く仕様をお悩みだったお客様の一台、やっと完成です。
ベルトドライブ装備したり、前後ダイナモライト付けの内装処理だったり、シンプルながら凝った仕様です。
ベルト一式はGATESのもの、踏んだ際にゴム感などないです。
チェーンドライブと遜色ないどころかより静音かつメンテナンスの要らないのが秀逸。
このお客様もチェーンドライブには戻れないかもとおっしゃっていました。
しかしながらベルトドライブは、少々ハードルが高い部分が付いてきます。
使用できる条件としては、フィックスド、シングルフリー、内装変速で駆動が可能です。
スポーツ的に一般普及している外装変速ギアードは使用できません。
チェーンリング規格は少なく、使えるクランクはある程度限られます。
ベルトはチェーンのように切って繋げてというのが全くできないので、フレームに分割のスプリッターが必要、これを装備したフレームというのはなかなか少ないです。
ベルトとチェーンではピッチが異なるので、チェーンドライブで慣れた歯数で選ぶとギア比が合わず大変です。
歯数ではなくギア比でリングとスプロケとベルトの歯数を割り出します。
上手い事リアセンター長が合わない場合もあるので、当工房のようにパーツに合わせたフレームが作れるオーダー製作というのがここで生きます。
これら条件を満たすと、チェーンドライブよりも寿命が長く、静かで抵抗少なく、ドライブが油にまみれる事もない快適自転車ライフが待ってます。
互換問題でスポーツ的用途だとあまり用いられませんが、油注さなくても軽さが続くってのは街中使用やホビーライドにおいては相当快適だと思います。
ライトの内装処理はWOUND UPのフォークに穴を開けて通しました。
製作の時に仕込む内容と違い、社外品への施工は内部構造までは把握できない事も多く、条件などもございますが、ご理解いただければ施工もしています。
社外品はやり直しがきかないので緊張しますし、穴開けてもコード通すのも一苦労でしたが、上手い事クリアできたかと思います。
トップチューブのブレーキアウター受けの付近にコード用の内装穴を仕込んでおります。
ステンレスチューブを通わせてますので、ここはスルスルと難なく通せます。
フロントだけでなくリアへもダイナモコード引っ張りましたが、まずまずスッキリしたかと思います。
設計は街用に設計したジオメトリー、日常使いで相当快適にお使いいただけます。
塗装はろう付けの痕跡が見えるクリアローフィニッシュ。
リン酸被膜処理を塗装屋さんがかけてくれてますので、ローの中では防錆性能も高いです。
今回のように、ベルト用のフレーム製作、出来合いのフレームにベルト用スプリッターを取付カスタム、ベルト関連パーツ手配も随時お受けしています。
内装処理なども可能な限りはやらせてもらってます。
ちょっと凝った仕様をお求めの方は各種ご相談ください。
REW10製の植木鉢、作り続けております。
趣味の園芸で使う鉢を金属で作ったら格好良いのではと、転車フレームビルドの製作技術の活用ではじまってます。
今回はお客様より受注分と、店舗在庫を少しと自分の私物を作りました。
これはコールテン対候性鋼を用いた鉄鉢。
鉄鉢は用土を直に植えると内部がボロボロになります。
色々自分で試した結果、対候性鋼であってもこの劣化は防げない事がわりました。
対候性鋼でなければもう少し劣化も早いと思われます。
特に底板の劣化が激しく、それならばとかなり前に工夫し、それ以後の底板はステンレス板にしております。
アウトレット以外では鉄底の鉢はお客様には流通させてないです。
当工房の鉢側面の本体部分はかなり分厚いのでちょっとやそっとじゃ穴など開きませんが、それでも用土が直に触れていると腐食は進みます。
何も触れずに風雨に晒されるのには相当強いコールテンなのですが、無条件で腐食に強くなるわけでなく条件付きです。
10年以上は十分使えますが、鉄鉢を使われる前に上記性質はご理解ください。
鉄鉢は錆が相当格好良いのですが、ちょっとこういった一癖あります。
コールテン鋼はパイプ材が入手しにくくなってしまったため、現状の材料在庫が終わったら製作不能になります。
89㎜、114㎜、165㎜の径3種のみ製作可能です。
これはオールステンレスの鉢、ヘアライン仕上げです。
経年変化は鉄よりもしにくいですが、変わらぬ綺麗さがあります。
癖なく使えるのがステンレスの良いところです。
ステンレス鉢は対候性鋼の鉢に比べると、経年耐久性は相当高いと思います。
条件が良ければ半永久的に使えるかもしれません。
錆に強いのですが全く錆びないわけではないです。
自分の私物でステンレス鉢を100鉢近く使ってますが、その中の2鉢は全体的にうっすら錆びてます。
腰水などに用いると下部は錆びやすいと思います。
ステンレスは錆びてうっすらで、ボロボロになりそうな錆ではないです。
この2鉢はステンレスの全炙り。
独特にムラ感ある色調が面白いです。
鉄鉢も炙ると色は出るのですが、すぐに錆びてしまうのでほぼ無意味です。
ステンレスは炙りの色が長く楽しめるので良い技法の一つです。
どう染まるかはわからずお任せとはなりますが、一品物の面白さを楽しみたい方にはお勧めです。
ステンレスは外径も豊富で様々なサイズが対応可能です。
ご所望のお客様は店舗にもありますし、お問い合わせもお待ちしております。
当工房の創業してすぐの頃、メッセンジャーの友人からピストフレームセットのオーダーを受けました。
完成車の写真は出てこずでしたが、懐かしいものです。
当時は自分も若くて色々血気盛んだった気がします。
仕様も今より目立ったものが多かったです。
今はシンプルでも個性出せるようになってきた気がしますが、過去の自分の製作意欲の強さは凄い。
このフレームセットの持ち主も自分と同じく今は現役ではない元メッセンジャーの良き中年、乗りやすくするためピストをロードにカスタムしたいと相談受けました。
ジオメトリーは変えられないので、アウター受けを付けたりエンド幅いじったりのカスタムでロードバイクに変化してます。
デザイン入った飾り切りのラグはパイプ径も極細の特殊仕様です。
それだけでなくモノステーも装備。
ステムにもスペードの形をしたラグを装備しています。
なかなか凝った仕様、当時の自分の労力と息吹が感じ取れます。
創業してから最初の一年以上は直の友人しかお客さんがいませんでした。
ほぼメッセンジャー関連の友人しかいない状態です。
メッセンジャーの皆さんには本当に助けられ、今でも交流もあり感謝しています。
今回のフレームはそんな創業まもない頃に製作の一台です。
REW10は創業20年も視野に入ってきており、原点に近いフレームを目の前にすると灌漑深いものがあります。
目立った広報活動や展示館出展もして大してしてないのにも関わらず、なぜだか途切れる事はなくご依頼をいただけるのは本当に有難いものです。
儲かりなどはしませんが、様々なお客様にもご愛顧いただき感謝するばかりです。
ずっと商売下手なのは全く変わらない自分だし、やればやるほどに難しく感じる当工房の仕事。
REW10もいつまで続けられる事か...と常日頃ずっと思っていますが、いつもお客様に救われています。
こんな自分みたいなずっとしがない職人でも頼りにしてくださって本当に光栄です。
ご愛顧いただける限りは頑張っちゃいます。
ペアのバングルを作らせてもらいました。
角張って分厚く重厚なものと、円やかで細め小ぶりなもの。
どちらも同じ杢目のダマスカスを使用していますが、作り方によって雰囲気はガラッと変わります。
ダマスカスのバングルは材料厚みが基本になりますが、分厚くしたいなら内張りにステンレスなどを入れると厚く設定できます。
内張りいれると手間が増しますのでお値段も上がります。
内張りを入れなければ3㎜ちょっとぐらいの肉厚です。
今回内張り入れたほうは5㎜の分厚いステンレスを中に仕込んでいるので総厚8㎜ちょっとの重厚仕様。
斜めの面の片方だけ真鍮を見えるように仕込んで洒落た仕様です。
杢目の入ったダマスカスとステンレスを真鍮ろう付けにてガッチリ接合します。
その真鍮の接合面を今回のバングルのように装飾としても入れられます。
今回は斜めの面の片方だけ真鍮を見えるように仕込んで洒落た仕様です。
基本シンプルな仕様なので末永く飽きずに使えますし、耐久性も相当なものでメンテナンスも特に不要なREW10バングルです。
そのうちにオンライン販売もする可能性ありますが、今のところバングル受注は対面のみです。
ご所望のお客様はなんなりとお問い合わせか、店舗までお越しください。
以前オーダーくださったお客様が装い新たにリニューアル。
ダボ類などの仕様が少し変わって、その後リペイントです。
このオーナーさんの自転車はなかなか洒落ていて自分としても好みです。
ラグメッキならぬローフィニッシュラグは格好良いです。
ラグセットだと通常組み合わせ出来ないパイプ径もなかなか格好良し。
トップラグの金色真鍮ラインが特殊工作の証です。
コールテン鋼で作ったシートステー先端も渋い。
真鍮10ロゴが相当大変だったのを思い出します。
REW10の塗装をお願いしてるのはいつもZ-WORKSさんですが、今回もいつも通りの良いペイントをしてくださっています。
厚塗りの塗装だと銘切が埋まってしまったりするのですが、この人の塗装はいつもくっきり銘を見えるようにしてくれているのが本当に嬉しい。
塗装の技術も素晴らしいのですが、何も伝えずともこちらの造詣を崩さないようにしてくださってます。
塗装屋さんの技術を表現するキャンバスにされるような事もなく、作ったフレームの良さを引き立てる事に徹してくださっているのが本当に有難い。
こういった心意気の部分って伝えてやってもらうような事でないので、自然と伝わっているのがどんなに凄い事か...
厚く塗って研ぎまくるという塗装ではないので、ハンドペイントならではの独特な味わいも最高。
今回は特別綺麗だなーとか品質にばらつきがないのも職人さんとして素晴らしい。
自分はこの人の作り出す塗膜が大好きです。
いつもさりげない良さがあるんですよ。
良き塗装屋さんがいるってのは当たり前ではないので、貴重な存在です。
仕事以外でも相当お世話になってるので頭上がらないですね。