2016年7月アーカイブ
先日案内させていただいたダマスカス鋼のヘッドキャップを販売開始します。
今回は始めたばかりもあって出来上がりが本当にすべて異なります。
まずは直に見て現物を見て気にいっていただきたく、直の感想なども聞きたいと思い、工房へお越しくださりご購入いただける方を募ります。
ご遠方のお客様、大変申し訳ありません。
すべて一点モノ、早いもの勝ちです。
紹介いたします。
それぞれ作業内容などが少し異なりますので、価格も変わります。
1 12,960yen 1 1/8用 onlinestoreにて販売中
まずはマットシルバーと少し鈍い輝きのある杢目のキャップ。
腐食は浅めで凹凸感は少なくフラットに近い表面です。
少し上品な感じです。
2 14,040yen 1 1/8用 onlinestoreにて販売中
こちらは腐食を多めに入れたものです。
凹凸感が多く、荒々しい無骨さがあります。
見る角度によっては茶色がさす輝きのある杢目が美しいです。
3 14,040yen 1 1/8用 onlinestoreにて販売中
腐食浅めで凹凸感の少ないものです。
見る角度によって表情が異なり、青があるような茶があるような質感です。
杢目が斑点状に出て、光の当たり方によって変わる感じがなんとも良いです。
4 16,740yen 1 1/8用 SOLDOUT
こちらはすでに材料が入手不可となってしまったため限定品です。
マットなグレーに、光の当たり方で虹色のように輝く杢目が非常に美しいです。
なかなか出せない色調でした。
腐食は浅めでフラットに近い質感です。
5 16,740yen 1 1/8用 SOLDOUT
こちらも現在入手不可のため限定品。
腐食は浅めで、杢目が非常に細やかにでてます。
全体的に輝きのある質感で、銅色を基調としてますが青なども感じられる美しい色です。
6 16,740yen 1"用 SOLDOUT
こちらも限定品素材となります。
腐食は中程度、凹凸感が多少あります。
輝きはない質感ですが、様々な色が出ていて綺麗です。
杢目は非常に細やかです。
以上、6点の販売です。
お売りするのは写真の現物になります。
すべてステンレスベースの積層鋼ですので、錆などには強い素材です。
工房にお越しいただける方で、すべて一点モノの早いもの勝ちです。
ご購入のお客様はご希望の商品番号明記の上でお問い合わせください。
お問い合わせいただいた時点で確保及びSOLDOUTとさせていただきますが、お取り置きは売約確認から1週間以内とさせていただきます。
お問い合わせのみで一週間過ぎてもお越しいただけない場合はキャンセル扱いとさせていただきます。
一定期間、売約がなかった商品はオンラインストアにて販売致します。
限定品以外は今後オンライン販売分も製作します。
これより、ご希望の方は受注販売も快く承ります。
素材性質上出来上がりの杢目や質感や色調が異なります。
極力ご要望に叶った良い雰囲気を目指しますが、極々細かい出来上がりの杢目や色調指定は承れません。
受注販売は出来あがったそのものをご購入いただく流れとなります。
限定品に付きましては、現在素材が入手不可となっておりますので、以後は販売不可です。
また出来ればやりたいですが、入手できるかどうか、それがいつになるかは全く不明です。
材料性質上、出来る事はかなり限られますが掲載以外にも何かご要望あればお作りします。
自転車パーツでも、フレームの一部に組み込むなど、その他商品でも。
例えばこんな。

知人の骨董商から依頼を受けたバングル。
和釘をモチーフにしています。
以前和釘の本を読んでおいてよかったです。
用いるのはリアル和釘ではなく、作るものもバングル。
形状は肌に触れるバングルとして不快感ない程度に変化。
和釘の感じが出るように、極力和釘をそのまま曲げたような感じを狙います。
肌に触れるので鉄だと問題多いので、用いたのは問題なく使えるステンレス。
ステンレスでも表面処理は錆びているかのような感じを取り入れつつも、僅かに輝きもあってバングルとしての所有欲が出るように作らせてもらいました。
コントロールにするのが難しかった...
ダマスカスで何かご所望の方はお問い合わせください。
出来る事でしたらやらせていただきます。
ダマスカスの奥ゆかしい杢目、是非どうぞ。
先日案内したダマスカス鋼の材料を早速入手。
日中は通常業務を進め、業務終了後の真夜中時間帯を主にダマスカスの試作及び製法考案を進めました。
うちの業務時間が長くなってしまうのは自分の美学でもなんでもなく、己の段取りがよろしくないのもありお恥ずかしい限りです。
最近何故だか不眠症気味、その寝れない&すぐ起きてしまう時間を利用して製作に集中です。

現時点で手に入り得るダマスカス鋼を概ね入手し、積層杢目を効果的に出すための切削法、磨きやエッジングの手法、色付けや仕上げの手法、現物で様々な製法を試行錯誤しながら試作しました。
どれもなかなか良いですが、出来上がった感触や数日実際使用してみてのボツ案も決まってきました。
わかってはいたがやはり鉄はダメ、ちょうど梅雨時期もあってやはり錆が気になる。
個人的には錆もうまく付き合うと良いものだが、公に販売するにはかなり人を選ぶのでとりあえずボツ。

とりあえずこの二案はほぼ販売決定です。
二案ともにステンレスの積層ダマスカス、錆は勿論大丈夫。
色付けの手法がどれほど実用に耐えうるか試してからの販売です。
以前からやっていた手法の仕様につきましては近々販売開始します。
実用結果を早く割り出すためには一番効果的な方法、それは日々肌身離さず過酷に使う事。
試験機的設備などちっぽけな工房にはないので、実使用結果が一番。
そんな条件を満たすのに最も良いと考えたのが、ちょうどうちでも色々作っているバングル。
バングルなら常々擦れるし、塩分や皮脂などにも常にさらされ、季節も今が一番金属に厳しいタイミング。
て事でバングルを試しで色々作ってみました。
いつも作っているバングルよりもかなりの手間を要します。
おかげで披露痕倍気味ですが、モノが出来上がっていく度にダマスカスの奥ゆかしさに高揚し疲れを忘れながらできました。





どれも素材感を生かして、REW10らしく仕上げたつもり。
うちのイメージアイコンでもある真鍮をライン状に入れたり、刃物の刃紋を模したイメージで波状に取り入れたり、少し工夫して特有の空気感を。
主役はダマスカスなので真鍮は薬味程度にピリッと。
やっていくうちの出せる色のコントロールも些か出来るようにはなってきましたが、塗装などと異なり素材そのものの色になるので、現状の技術と経験では完全制御は不能です。
その杢目や色調の個体差がこの素材の楽しいところであり、最大の良さでもあります。
燻したばかりの出来上がりは色が鮮明。
おそらく月日とともに鮮やかさは低下しますが、引き換えに味わいもでてくることでしょう。
お客様に気に入っていただくため、もっと研究せねば...
やりたい事がまだまだ多すぎて残りの人生で足りるものでしょうか。
ダマスカスもその他も様々、試行錯誤の我が生業は果てしなく続きます。
販売開始に付きましては追って告知致します。