2012年9月アーカイブ

愛車。

 

 

 

 

 

 

 

 

自称初心者。

 

 

 

Tシャツにレーパンという、野々村輝チックの懐かしい風貌な彼は、スポーツ車に乗るのが初めての男。

コゼバッグを入手し、そこから自転車に興味を持つ。

 

そんな男がこんなアングラ工房でオーダーし、納車して数か月。

男性諸君のワンダーランドに勤務する彼は、自転車乗りの体になるために勤務後に夜な夜な自転車を転がしている。

 

 

 

最近の夏休みでは京都まで踏んでいったらしい。

 

旅からがっつり日焼けし帰ってくれば、普段使いできるSPDシューズが欲しい、とうちに相談に来た。

当然うちには取扱いが無いので、こういう時に便利な近所のブルーラグへ一緒に行く。

日常で履いてもシャレオツで気軽に扱えるDZRを購入、こんな時を見据えて片面SPDペダルにしておいたのが早くも生きた。

そんな自転車生活をはじめてきてる奴は、もうすでに立派なサイクリストでしょう。

 

 

 

 

オーダー車は玄人だけのモノというわけではありません。

彼がそんな一例です。

初心者だろうが、百戦錬磨のマニアだろうが、要望に応じて作るということに変わりはない。

細部の作りこみに対する心境も変化はない。

初心者の方は漠然とした要望なので、自転車に浸かりゆく未来をこちらがしっかり見据えて噛み砕いてあげればそれで良し。

 

 

とりあえず彼の大事な愛車を作ることができ、非常に良い気分になれました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

20年ほど前の中坊の夏休み、東京湾から新潟の日本海まで踏んだのを思い出します。

ロードマンのパチモノみたいな自転車を入手して、少々ダサい自転車だったのかもしれないけど、当時の自分には超高級車に見えた最高のマシン。

そんな愛車を駆り、乗り始めの慣れない身体でヒーヒー言いながらの旅。

それまではいわばママチャリしか乗ったことがなく、距離も数kmが最長なぐらいのよくある自転車生活。

当然身体も知識も全く出来上がっておらず、たしかパンク修理キットやライトも持たず、無謀な旅に出向いた懐かしい記憶が甦ります。

 

 

 

 

 

 

いつになっても、行く先々を共にする愛車って奴は、最高だ。

そんな相棒を作らせていただく仕事に就けて光栄な限りです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千住フレッシュ八古屋ナイト。

 

 

 

 

 

 

IMG_3908_R.JPG

 

千住フレッシュ八古屋ナイト


@千住魚河岸東都冷蔵庫前


最寄り駅:JR&東京メトロ「北千住」駅か「南千住」駅

9/16(日)10:00-19:00
fee:1500円/1ドリンク/1テヌグイ

自転車&スケボー&音楽&フード&ドリンクの下町お祭りです。

 

 

 

 

 

 

Rew10もささやかながら協賛しています。

昼頃に顔だせそうなので、バイクポロ観戦をしようかと考えてます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鐙。

 

 

 

 

 

 

流鏑馬を嗜んでいる知人がいる。

 

 

ヴィンテージの鐙を使うらしい。

洋物なら現行の鐙があるらしいが、和物は古い骨董品しかないそうだ。

 

 

 

古い物だが、普通に使うのでときにはクラックも入る。

 

まだ使いたいので直せないか?と相談。

 

 

 

 

専門外だが知人の頼み、特別に修繕。

鉄なら任せろ、と少し意気込んでみた。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鐙。

 

 

クラックを少し馴らし、ロウを盛る。

裏側にも補強の鉄板を仕込んだ、これでしばらくは使えるだろう。

 

 

 

しかし、古の諸先輩方はこのようなモノをどう作っていたか、古き良き技法が気になってしょうがない。

工作機械もないだろうに、すげえ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

MOTOROIL COLOR

 

 

 

 

 

 

 

 

BLUELUGのオープニング、先日納車したフレームその後を見て度肝を抜かれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

BORED Rew10 29er

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

MOTOROIL COLOR

 

 

 

汚れたオイルの色と。

写真だけで語るのも惜しい。

 

 

 

なんてさりげなく己の生き様を形にしてくる人だろう...

色だけでこんなにMr.Bという人が感じれる。

 

 

塗り替えやロゴには頼らない、悔しくなってしまうほどに美しく、しっかりとした世界観に脱帽。

 

高級パーツで固めるのではなく、それなりの気の利いたパーツを良く組み上げている。

色味も表現も実に深遠。流石。

 

 

 

やはりSimple is Best. というのを、本日は見て話して再認識させられました。

でもシンプルというのは最も難しい難しい気がする。

シンプルの内に潜む、微細だが重要な作り込み、一見は気付きにくい確かな英知。

見た目ばかりの仕様より、細かな業を好みます。 

 

 

 

 

 

このフレームを作らせていただいた機会、至極光栄です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

修繕ついでに。

 

 

 

 

 

 

 

 

ある日、知人から紹介を受けたらしく、こんなアングラ工房宛てに珍しく女性からのカスタム依頼のメール。

行きつけの自転車店でうちを紹介されたらしい。

聞けばこのお店には元同僚のメッセンジャーが勤務、彼からの紹介で嬉しい懐かしさを感じる。

とことん自分にはメッセンジャーがついてまわる。 

 

 

 

 

 

ご予約いただき、さて予約当日。

ヒールできめた、通常Rew10にはお越しいただけないような女性のお客様。

 

 

 

 

ラレーの自転車に乗っていて、リアメカハンガー部が曲がってしまったとの事。

 

 

 

Before

 

 

過去に3度曲げ直し修正をされた経緯を伺う。

たしかにここは自転車の弱点、ぶつければすぐに曲がってしまう。

 

 

 

曲がりついでに爪自体も開いてしまっている。

これではホイールの嵌め合いが悪く、気持ち良い使用が出来ない。

 

 

ただ直すだけならば簡単、しかしそれではこの人の悩みは真に解決できないであろうと、エンド差し替えを提案。

何故、差し替えを勧めるかしっかり説明させていただいた。

その手法を気に入ってくださり、いざ施工。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

After

 

 

うちのオーダー車でも一押しのステンレスリプレースエンドに修繕&改造。

鉄フレームは一体式が基本。

曲げ直して修繕する考えが一般的なので交換できる仕様は比較的珍しい。

 

エンド自体は鉄、少々肉厚ゆえに小ぶりでも理に叶った頑強さ。

リプレース部分も肉厚十分なステンレス。

粘りがある素材なので曲げ直しもでき、 最悪折れてしまった際も取り替え可能。

またトラブルがあろうとも今度はスムーズに解決します。

 

 

 

 

 

 

 

 

その人の立場で考え、適切な方法を提案。

よく聞きよく話し、乗り手が如何に悩んでいるか汲み取る。

ついでに進化ができれば、それも行う。

相談に時間をかけられるのが、ちっぽけな工房。

 

 

 

 

 

 

 

Ms.M's Raleigh

 

 

 

実は施工後の写真を撮り忘れてしまっていたのですが、本日颯爽とお越しくださり加工後の撮影ができました。

 

修繕ついでに芯出しも行ったので、走行感も良くなったというお声を頂戴。

 

 

 

リーズナブルな自転車なので直してもらうのも何か申し訳ない、と相談時に連呼されていましたが、大事にされている自転車に値段など関係無し。

オーナーさんが必要とするならば、ママチャリフレームであろうが、超高級車だろうが、同じに作業します。

 

 

 

 

 

やはり良きお客様に喜んでいただくのが唯一のやりがいか。

儲けの出にくい職種だが、やっていてよかったと救われます。

 

 

 

 

 

 

 

しかし本日はエンドレスで客人ご来訪。

濃厚すぎる方々と午前中からさっきまで話しっぱなし。

こんなアングラ工房にわざわざ足を運んでくださり光栄でございます。

皆様、本当にありがとう。

 

 

 

なにより先に、やはりハートだな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お二階が移転です。

 

 

 

 

 

 

ご存知の方も多いかと思いますが、Rew10の2階にあったBLUELUG KAMIUMAが移転します。

場所は同じく上馬2丁目、現在の場所の並び、Rew10から北へ徒歩3分ほどの環七沿いです。

 

 

Rew10は現在の場所で変わらずに頑張ります。

 

今度のブルーラグ上馬は相当広くなります。

現在スタッフたちが朝から深夜まで頑張って開店準備をしています。

 

彼等の大きすぎる世界観と夢、ダーティすぎた2階よりも移転先の大きい店のほうが彼等の持ち味が最大限に発揮されることでしょう。

 

 

 

 

kamiuma3.jpg

 

 

 

 

基本車種、ハイエンドな自転車等、変態系、様々な自転車がおそらく生まれていく事と思います。

 

 

今は開店準備で手一杯かと思われますが、徐々に本領を発揮してくると思われます。

彼等が提案したい世界観、幡ヶ谷店でやっている事だけが目指す先ではないということが少しずつ明らかになっていくはず。

楽しい店を作り上げていくために、影で相当な苦労をしている彼等の努力を感じてください。

切れ者の社長と真面目なスタッフたちの新しい提案に、是非ご期待を。

 

 

 

 

反してRew10は一人でどこまで行けるか、そんな意識。

ただ組織と業務は違えど近くに頼れる仲間がいます。

少しだけ離れてはしまいますが、離れるのは場所だけ。

 

単身孤独のちっぽけな自分が、ブルーラグのような大型ショップと助け合えることに感謝の念と誇りを持ち、より良い連携を深めていきます。

きっと共同で自転車を形にしてお見せできる機会も増えていくと思われます。

ただいま納期の迫ったお客様のフレームをピッチを上げて製作中、どんどん進んでいます。

それらが片付いたら少しずつ何かができていくはず。

 

 

 

 

 

しかし環七が相当熱くなってきたように思います。

北からBORED、25LAS、BLUELUG、Rew10、Cook、最近下馬に移転したtempra。

各々の個性が立った素晴らしい顔ぶれ。

良い流れなのではないでしょうか、ツーリングがてら是非環七へお越しを。

 

 

 

 

 

 

BLUELUG KAMIUMA 

 

所在地 : 154-0011 東京都世田谷区上馬2-38-5

tel&fax : 03-6805-3400

営業時間 : 14時~22時

定休日 : 水曜日

9月8日(土) 14時オープン 18時~21時レセプション

9月9日(日) 14時オープン 22時クローズ

以降通常営業開始。

 

 

 

8日は上記レセプションに出席のため、工房は18時少し前に閉房です。

 

 

お楽しみに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

臨時休業。

 

 

 

 

 

突然で申し訳ありませんが、本日休業とさせていただきます。

 

誠に勝手ですがご迷惑おかけします。

 

 

 

 

 

 

BLAZING

 

 

 

 

 

 

 

 

 

IMG_3886_R

 

 

 

 

IMG_3872_R

 

 

鑢がけでは無く、火を入れる最中におおよそのアールを作りあげていくのが自分のロウ付け。

鑢はアールの微調整と細かな凹凸を整えるのに使う。

 

 

 

ロウ付けを綺麗にきめれば、フィレットが美麗になるし削る手間も省ける。

研磨がスムーズなように凹凸少なく、溶接際のラインを均一に。

 

熱の加減、炙る時間、自分なりのさじ加減がある。

負荷のかかる箇所、軽くできる箇所、盛り具合もそれぞれ個々に異なる。 

フラックスを透き通らせ艶やかに、黒く焦がさぬように気をはらう。

気付かれない程度だが、個性がでる大事な場所。 

 

 

 

そのうちフィレット研磨の要らないロウ付けをしてみたい。

そんな事は無理かもしれないが、目指してはみよう。

研磨が無ければどんなに楽なことか。 

 

 

 

 

技術は求めるほどに身に付く事でしょう。

技の追求は深いほど楽しい気がする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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