2021年2月アーカイブ

引き続きのオイルド。









先日紹介したオイルドコットンのキャスケットは常連様を中心に大好評でした。

地味で渋すぎるので伝わるかなと思っていましたが、普段よりREW10の商品に共感持ってくださっている方々には一発で気に入ってもらえました。

使い込むと照りが出てきて、さらに渋さを増すので末永くお使いください。

オイルドは基本洗えないので汗をかく暑い時期は使用を控えてくださいね、オイルドは暑いと蒸れて不快なので言われなくても使いたくないと思いますが笑




製作進めてますので受注いただいて納品まだな方はもう少しお待ちください。

新規オーダーもお受けしております。

当然先にオーダーいただいた順で製作なので、REW10の製品はなんでもただオンラインストアにアップされるのを待つより受注いただいた方が早いので、気になる方はご連絡ください。







キャスケットに続いてハットのサンプルも出来ました。


REW10 HAT WAXED COTTON





REW10 HAT WAXED COTTON






REW10 HAT WAXED COTTON






REW10 HAT WAXED COTTON





キャスケットも良い雰囲気でしたが、こちらも納得の良さがありかなり気に入っています。

キャスケットはブラックで作りましたが、このハットはオイルドコットンの代表的色のセージグリーンを表地に用いて、ツバ裏はブラックのオイルドです。

肌に触れる裏地はオイルドでないコットンを張っています。



オイルドコットンは昔の防水生地で、漁師、ミリタリー、ライダース、アウトドアなど、様々な用途で使われてきている歴史ある生地。

今現在はゴアテックスなど良い防水透湿がありますが、機能は先端でないにしろオイルドコットンの魅力は色褪せません。




REW10で作っているハットは、ミリタリーのファティーグハットをベースに、サファリハットの仕様と、ワークウエアの縫製などを組み合わせて考えたハットです。

色々な用途で使われてきたオイルドコットンと、色々なテイストを組み合わせているREW10ハットとの相性はとても良いと感じています。




渋い大人のハット、夏以外はかなり重宝しそうです。

クタッとしてくるともっと格好良いです。




こちらもオーダーお受けしております。













鉢販売。












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POTALの鉢等中心にオンラインストアの商品を更新しました。



自転車とは関係ないものですが、当工房の空気感は感じてもらえる商品かと思います。




サイズや仕様など、掲載以外の寸法や仕様でよりお好みのものを追求されたい方はオーダーも承っております。

植物に合わせた寸法もオーダー可能です。

新型のステンレス鉢は径がかなり豊富で、大鉢から小鉢までかなり自由度が高い製作が可能です。


重厚な金属の鉢、超頑強高耐久ですので落しても割れずに末長く使えます。



各種お問い合わせはご遠慮なくどうぞ。























Waxed









以前からやってみたかった事を実現できました。


アパレルにいた以前からオイルドコットンが大好きで、寒い時期のプライベートはかなりの頻度でオイルドジャケットを纏っています。

10代後半とか20代前半の時は爺臭いだの、油臭いなど言われたものです。

シトシト雨ぐらいのときは傘を差さずにオイルドで意地に凌ぐのを好んでました。




オイルドコットンはジャケットなどの完成品はBarbourやBelstaffなどのメーカーが有名ですが、生地で言うとBRITISH MILLERAIN社という織物メーカーさんが代表格です。



なかなか入手できない生地だったのですが、BRITISH MILLERAIN社の生地をやっと入手できたのでキャスケットを作りました。







Waxed cotton casquette




Waxed cotton casquette





表地は黒のオイルド、ツバ裏はセージグリーンにしました。

昔のオイルドのように油コテコテでないですし、匂いも無いように改良されていて扱いやすいです。


でも一応、帽体の裏には薄いコットンの裏張りを施してます。



実に渋いです。

地味なのでご理解いただける方は多くないと思いますが、私的に大好物です。



とりあえず2つ作りました。

ワークウエア的な生地ではないので仕事では被りませんが、プライベートでかなり使えそうなので一つは私物サンプルです。


もう一つは店頭在庫です。


オーダーもご希望であればお問い合わせください。





中年以降になるとさらにオイルドコットンの趣深さが増す気がします。

一生身に着けて行く事でしょう。












終わりなき研磨と新たな期待。













フレームビルダーのイメージというのは、トーチで火を吹いている印象をお持ちの方が多いと思います。

しかしながら、かかる時間で言うと火を吹く作業はそんなに長くない。



設計から下処理含めた仮付けまでの作業にはとめどない神経を要し、本溶接後は根気勝負の作業になります。

ヤスリやペーパーを使う根気を使う時間がはるかに長いが、気疲れするのは神経使う仕事です。


ろう付けによる接合を主体とするREW10、仕上げ研磨が多くを占めます。

ほぼ研磨工と言っていいぐらいの作業時間です。




仕上げ研磨は何年経とうと真の終わりというものが見えません。


常日頃、いただく製作工賃分以上の手間はかけております。

時間と手間度外視で己の全身全霊をかけた研磨をしているかというと、そこまでは申し訳ないですが出来ておりません。





REW10もプロの端くれですから、工房運営の事を考えるとかけても良い時間に制限があります。

時間無制限のアマチュアや、気の済むまで労力を費した作品を作るアーティストではないです。


いただく工賃を時間換算し少し超過したぐらいは頑張ってますが、商品として納得いくレベルまできたら終わりとさせていただいてます。






もう長く全身全霊の本気を出した事がないです。

コスト採算度外視でいくらでも払うのでやってくれと言われれば本気も出せますが、今の工賃でそれをすると手間がかかりすぎて運営できなくなります。

全霊の本気を出した時に今の自分自身がどこまで出来るか、自分自身がわかっていないです。

大した事ないかもしれないし、意外にもかなり綺麗なものが出来上がるかもしれません。







綺麗な仕上げは良いもの、というのが当たり前の考えとしてあると思います。

REW10が目指すべきは、誰よりも何処よりも美麗な仕上げというものではなく、道具としての仕立ての良い範囲の仕上げ。



工芸品や美術的な美しさでなく、人が普段使って自転車という道具として乗る上での良い塩梅な仕立ての良さ。

綺麗すぎると扱いも丁寧になり過ぎて、求める自転車像とは異なってきます。




作業で着ているワークウエアやブーツがビスポークのような作りだと違和感を感じます。

それと同じように超々美麗で繊細すぎる仕上げの商品より、シンプルで、さりげなくて、地味に凝っていて、なんとなく佇まいが良いものが大好物なんです。


妥協をしているという事でなく、コスト内で納得できる道具としての仕上がりを追求してます。



言い訳みたいに聞こえない事を願いますが、REW10のフレームはそこに近づけるように頑張っています。








Untitled




写真のフレームは営業時間外にこっそりじっくり進めていた、娘のロードと自分の新車です。

普段と同じ品質で、時間外ゆえ長めの期間をかけて少しずつ進めました。



今乗っている愛車が2013年製作、それ以来もう8年も新作サンプルも愛車も仕上げずにいました。




最近のパーツ事情が以前と大きく変わってきており、お客様のおかげで新たなものにも触れられ理解も出来てきたのですが、自分でも乗って楽しみながらより深め、作りなども学びたいと思っておりました。

触る作るだけでなく、乗って使って確かめて感じるのは作り手において大事な事です。


知ったかぶりするよりマシなので申しますが、新しいものは正直疎い自分です。

自転車は新旧問わず好きなのは変わらないし、お客様のものを作らせていただく上でもっと知っておきたい。




そんな最中、中学2年の娘から興味津々にしつこくロードバイクに乗りたいと言われ、でも一緒に乗ってあげられるようなスポーツ車持ってないなと。

お客様の自転車がどんどん出来上がっていき格好良いものが多く触発され、自分が使っていない新しいものへの物欲と新たな興味が沸々と。


お客様から今回思う自転車にバッチリ良さそうなフォークやパーツを下取り的に交換入手。



こうして、色々なきっかけが決定打となり、娘の自転車と同時に7~8年ぶりのサンプル兼新車の製作着手となりました。


長らくスポーツ的自転車を所有してなかったので、最新のパーツたちがどのような使い勝手か、どんな進化がされているか、ワクワクしています。





新たな自分の愛車は新しめの規格やパーツを用い、どこにでも行けそうなグラベルにしてます。

街乗りのみに特化した耐候性鋼の愛車とは異なりスポーツ性とアドベンチャー性も考慮、今回の一台があればかなりカバーできそうです。



フレームもパーツもかなりシンプルなので、変態的構造やレアパーツ満載などはほぼないので、そういった期待はしないでください笑


自分で商いしてるとありがちな自分のは特別という考えは全くなく、お客様にお作りしているフレームのほうがかなり凝ってます。

超シンプル、まずまず普通なパーツ、REW10にお越しくださるお客様視点で今後ご要望が多そうなサンプルに適した一台です。


自分の興味本位で作った前回と違い今回は自分のためでもあり、サンプルとして人のためでもある自転車。




早く乗りたいですね。

毎回お客様はこのような心境なのだと、肌身に沁みる昨今です。

コロナ禍で足りないパーツが多いのが泣けます。

てな感じでパーツが揃わず出来上がらないという状況が来ていまいそう。



組み上がってしばらく楽しんだら紹介します。








SOFTRIDE CRUISER











Mr.M's Softride Cruiser







Mr.M's Softride Cruiser







Mr.M's Softride Cruiser







Mr.M's Softride Cruiser







Mr.M's Softride Cruiser







Mr.M's Softride Cruiser







Mr.M's Softride Cruiser







Mr.M's Softride Cruiser












Mr.M's Softride Cruiser































重度の真鍮中毒者。







常連さんに真鍮中毒者がいます。

以前メッセンジャーをやっていた頃の通称が『BRASS』。


しばしば当ブログ等にも登場する、一見ボロボロでドロップハンドルが角度イカれている自転車のあいつです。


彼はもう真鍮に目が無い。




一気に真鍮の指輪4本作ってほしいと相談を。

多くの歯を金歯にしてしまうような感覚にとらわれましたが、やれと言われればやりましょう。




BRASS RING




全部真鍮。

格好良いですが、極軽度の銅アレルギーの自分には身に付けられない指輪です。











BRASS RING



すべて付けるとなかなかのコテコテっぷり。

でもブラス野郎にはこれぐらいでちょうど良いです。



真鍮指輪4本の他に、当工房で作った真鍮バングル、真鍮バックル付きのレザーバンドにスタムした腕時計、真鍮ボタンに打ち変えたカバーオール。

写真に写っているだけでもこのブラスホリックっぷり。



その他の多数真鍮を身に着けている中毒者です。




彼には生き様として真鍮中毒を貫いてほしいと思ってます。

全部の指に真鍮を通す日を待っています。










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