2012年5月アーカイブ

アレ、明日から。

 

 

 

 

 

 

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明日1日から3日まで工房不在ですのでご注意を。

 

生憎の空模様となりそうですが、ご来場お待ちしております。

 

 

 

※スペシャルゲストの参加を予定しておりましたがお越しになれなくなったそうです。

 

 

 

 

削。

 

 

 

 

 

 

 

移転して広くなったにも関わらず、四畳半イナバのためにそろえた小さな卓上機を使い続けております。

大きな機械には憧れますが、少々貧乏症ゆえに今まで頑張ってくれた愛くるしい機材もとことん使い倒してあげたいわけです。

 

 

今の機材を残したまま新しい機材を入れる場所と資金がないので、今の機材で最大限できる加工を。

 

スペック不足の扱いにくい小型マシンをもっと使いこなすことができれば、今後訪れるかもしれない剛性溢れる大きな機材を手に入れたとき、さらなる良い工作ができるはず。

と、少し言い訳的に物欲をおさえつつ、道具を使いこなす腕を磨いています。

 

 

 

 

 

 

 

塊削。

 

 

本日はクロモリブロックを切削。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

実は板。

 

 

バイスを緩めれば実は8枚の板。

 

フォークの爪をクロモリ鋼板からまとめて切り出している作業。

切断機で切り出した状態では寸法精度がいまいちなので、板の精度をまとめるための切削。

4本分のエンドを作ります。

平面整えたところで今日の作業は終了。

月曜からは9mmシャフトの溝を切削し、フォーク製作にかかります。

 

ほんと地味な作業です、 作り手の日常は極めて地味なのです。

こういった地味な作業を怠らずやっておくと、後にフォークの形になった時に精度良くきまります。

 

 

 

 

ビッグモンスターなバイク、とある世界の頂上を目論む男のバイク、新サンプル等に使います。

 

レーザーカット等が主流の時代に、こんな作業しているような奴も少ないかと思う。

古い雑誌に鋸でエンドを切り出しているビルダーさんを見て、ロマンを感じたのを憶えています。

 

 

商売的には不向きな方法かもしれません。

手間をかければ良いというわけではないというのもわかっていて、出来上がるモノが良ければプロセスなんてどうでも良いとも思います。

がしかし、必要な手間を省き、手間を避けるようにはなりたくはない。

自転車以外のモノでも、何か非効率で古き良き作業工程をしているような人の魂の入ったモノに興味がわくのです。

純粋に職人、作り手として大事な事とは何かと、突き詰めていきたいと思ってます。

 

 

モノの価値が下がり、大量に供給されたモノがあふれる時代に逆らうように、非効率な仕事、とことん手間のかかった作業を極めてやろうじゃないか。

 

 

 

 

と思いつつ、その果てしない作業にしばしば心が折れ、やらねば先は無いと立ち直るという日々...

 

手間を惜しまぬ心がけが、きっと己の目指す先の近道になるのでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ローカル魂。

 

 

 

 

 

 

 

昨日、Tシャツを買いにBLUELUGへ。

 

 

 

シンプル好みの自分が着るTシャツは基本無地ばかり。

プリントTを買うのはいつぶりだろうか。

 

 

某足利社長のクソ熱いメッセージ込められたモノ。

 

 

 

 

 

 

 

 

頑張らねば。

 

 

 

こんなモノを作られたら着るしかないじゃないか。

自分が着てたら少しいやらしいかな...

でも心底共感なメッセージだし、まいいか笑

 

こんなTシャツ作ってるなんて全く知らず、勿論示し合わせたわけではないので少しびっくり。

彼なりのサプライズか。

 

 

ホントに有難いTシャツ。

ブルーカラーな世界観を理解してくれたのか、ベースがタフなChampion。

いつもシャープなBLUELUGらしくない太めのシルエットが骨太な自分にぴったりです。

フロントは無地で自分好み。

という感じで、好みまで狙われ悔しいぐらいに彼の思惑にまんまと転がされ、三枚購入 。

とことん人情味に溢れた小憎たらしい社長だこと。

 

 

 

 

 

 

このTシャツにあるサポートとは、勿論支援しろということではなく、ビルダーに少しだけ頼ってみることだと思います。

各地方のローカルがそれぞれ盛り上がってくれば業界もきっと面白いでしょう。

そして願わくば横のつながりを持った楽しい業界になって欲しい。

そしてそして日本の職人さんがもっと社会と共存しやすくなれば最高です。

小さな子供に、職人になりてえ!とか言われたいのです。 

 

 

 

 

お近くにビルダーさんがいらっしゃる方、何かの折には訪ねてみてはいかがでしょうか。

うまく付き合うことができれば、世界が広がるはずです。

とっつきにくいケースもあるかもしれませんが、きっと少しシャイなだけ。

 

お近くに居ないという方は日本全域をローカルととらえ、良いと思えるビルダーさんとお付き合いすると良いでしょう。

 

 

直に顔合わせて作る、どんなに作りこまれたオーダーシートよりも様々な考えが伝わると信じています。

是非、現場を見て世界観を感じてください、きっと誂えてる感覚を強く感じることができます。

それができるのが身近なローカルビルダーだと、そして出来上がる自転車もきっと良いはずと。

 

 

 

 

 

応援してくれる人がまわりに多数いらっしゃいます。

お応えせねばなりません。

海の向こうのようにかっこ良い業界が構築できれば、と日々思います。

 

 

海外のショーなど盛り上がっており、海外のモノが良く思えるのはよくわかる。

でも今のところ自分には縁の薄い世界。

それよりまずもっともっと己を乗り越え、身近な人に、ローカルに、日本人に強くありたいと思います。

ローカルで、日本国内で事足りていれば自分はそれが良い。 

 

 

直に納車して喜んでいただく瞬間が、自分にとって唯一で最高の誉れです。

利益ばかりの上を目指すよりも、頼りにされるような職人でありたい。

 

 

 

実際乗ってる人にこそ支持されたい。

それが一番リアルな評価でしょう。

 

少しでも多くの支持をいただけるよう、精進します。

 

クソなモノ作っていたら小さなRew10など評判ガタ落ち、気を抜かずいきます。

 

 

 

 

 

某足利社長が自分に聞かせてくれた名言、あのイチロー選手の一言。

『小さいことを積み重ねる事が、とんでもないところへ行くただひとつの道。』

 

小さな事しかできないので着実にコツコツと、期待に応えていくとしましょう。


 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

掲載情報。

 

 

 

 

 

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今月は数々の雑誌にご縁があります。

 

自転車カスタムBOOKではBLUELUG、COOKと共に登場。

濃厚なカスタム・修理・ビルドを得意としておりますので、掲載以外の事でもお困りの方はご連絡を。

 

ABOVEさんもかっこよいカスタムを披露されてました。

 

 

 

 

同じエイ出版のバイクラさんにも登場。

こちらは江戸紫のライダー、h-abcoさんとかなりの笑顔。

 

友人のChimchimもしっかりでてます。

 

 

 

 

エイ出版さんは他にLIGHTNING編集部などにも過去にお世話になっていますが、今回は自転車系。

内容はもちろん書店にて。

 

 

 

それと別に自転車誌ではないですが、84と共にとある雑誌にちょこっと。

当工房で作った初代達磨を駆るラーメン屋店主、(麺)並木商事さんもでてます。

探してみてください。

 

 

 

 

たくさんの友人知人と多数の良きご縁、光栄です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Mama

 

 

 

 

 

 

Mrs,K's Rew10 Mama

 

 

隆天工房の近くにお住まいのK様。

納車してしばらく経ちますが、お近くということでメンテナンスは当工房で行っています。

BOBIKEのシートを二つ装備して、子育て用の武装を終えました。

後シートはもっと低く、あと少し後方へ取り付けたいところですが、市販品との相性の限界です。

 

 

 

いずれまたカスタムを繰り返し、子乗せ自転車ではなくミニカーゴバイクとなるかもしれません。

その時を見据えてカスタムしやすいように設計しております。

 

そしてさらに年月が過ぎ、お子様に受け継がれたりしたらどんなに楽しいことだろう、と考えながら永い年月乗れるように構築した渾身の一台。

きちんとした扱いをしていただければ、きっと耐用年数は相当に永いはず。

このシートに乗っていたお子様がカスタムやメンテにいらしてくれることを夢見ております。

 

 

 

 

 

K様は毎日子育てに忙しいリアルママさんでございますが、電動自転車に頼らないサイクリストでもあります。

 

自転車は自力で転がす車。

自ら前に進もうとペダルを踏まないと進めません。

読んで字の如しの自転車から学べる人生観、便利すぎる人生も如何なものか。

 

 

人力のみ、それを最大限に生かそうと数多の英知から生まれた機械装置や設計。

そんな自転車という乗り物に美を感じるわけです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

恒例、谷中のアレ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もはや暗黙の恒例行事になりつつある、cosset-bagsとRew10worksの展示受注会。

 

半年に一度ぐらいでどちらかが、そろそろやろうか、と切り出すことから始まります。

コゼは京都からわざわざ来てくれますから、日程はいつも彼女任せです。

 

 

 

 

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少しアンニュイだが少しやる気な手紙と共に、DM到着。

会場は変わらず元メッセンジャーの店主が営む古美術屋、コゼの旧アトリエです。

 
場所  古美術上田 東京・谷中店
日時  6月1日(金) 11時~19時
     6月2日(土) 11時~19時
     6月3日(日) 11時~18時
※ ご予約は不要です。

 

 

 

 

お客さんのオーダー納期に追われてまして、何も用意できておらず。

こういうときに役に立つ、気まぐれ製作のブラスキーホルダーやバングルもお陰様でちょろちょろ売れて、在庫ほぼ無し。

 

何か用意せねばですね。

でもお待ちいただいているお客様の納期を優先、頑張って目処付けて何かしたい。

 

少し苦し紛れですが、全業務一人経営のRew10の売りは自分という人間でございます。

何も用意できなかったときでも自分は終日会場に居ますので各種相談等、大歓迎ですので是非お越しを。

 

 

 

 

 

 

ちょいと忙しい、踏ん張り時な隆天工房。

余談ですが、多忙のおかげも有りでけっこう痩せました。

 

奴が面白い事を語っていましたが、正に自転車に乗れば痩せるというのは神話に近い。

自分が痩せたのは移転をした為の自転車通勤のせいでは決して無いのです。

ちょっとしたことから初めてみた減量が忙しさと重なり、運よく大当たり。

 

参考程度にどうしたかといいますと、全く自転車ではなく食事制限です。

 

一日力がでるように朝だけは多めに食事。

昼は極少量、食わずに済むときは食わず。

夜も空腹おさめる程度に軽く。

昼夜は炭水化物半減、揚げ物レス、油分レス、糖分レス。

低学歴の芳しくない頭で食品のカロリーを大雑把に勉強し、計算苦手な悪い頭で一日のカロリーをざっくり暗算してカロリーコントロール。

我慢してばかりでは長続きしないので、家族と過ごす日曜は昼夜関係無しに好きなもの食います。

カロリー多めにとった翌日は控えめにして帳尻を合わせます。

こんな習慣で生活をしていたらやがて胃袋も小さくなり、少量で腹一杯になる燃費の良い身体となりました。

 

 

極端にストイックな減量をしたつもりはなく、いままで食に無頓着すぎただけのような。

今まで食っていたのがいかにカロリーが高いか良く理解。

薄味、素材本来の風味を楽しめるようにもなりました。

過去に患った重度のヘルニアで寝たきり的生活から少しずつ肥えはじめた身体、これを機に元に戻します。

 

目標まであと3kg、ここまできたらあとは楽勝。

もはや習慣となりましたゆえ、さほど苦とも感じておらずリバウンドもしないことでしょう。

 

 

 

 

 

 

自転車、普通に乗ってるだけではきっと痩せませんよ。

どうやら痩せるのは、慣れていない初心者が乗り始めた初期だけな気がします。

乗り込んできて、身体が自転車に順応してくるとむしろ楽できる乗り物なので、カロリーは大して消費しないような感じ。

 

おそらく身体を苛め抜くような乗り方をしないとダメです。

一日78km自転車通勤をしていたときは流石に多少痩せましたが、継続していないとアウト。

痩せようと思って自転車の乗る方、最初だけかもしれません。

 

 

 

 

 

末永くフレーム作りを続けられるよう、己の身体を改善していくことにします。

自分のため、お客さんのため、今後のため。業務と共に頑張りましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キャリアの恩恵。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自転車乗る時にバッグを背負う方が多いかと思います。

 

自転車用のバッグはタフで風雨に強くできていて、自転車に乗り背負ったときに良くなるように様々な素晴らしき工夫がされています。

 

 

いままでメッセンジャー業務やら普段の生活で様々なバッグを使用してきましたが、体と密着した箇所の発汗量は半端ではないというのが、どのようなバッグでも避けられない宿命となります。

これからの暑い季節は特にひどい。

 

 

それを避けるのにパニアバッグは相当有効で、重心も低い位置にくるので良いフィーリング。

しかし、自転車降りたときに気になってしまったキャリア取り付け用の金具やらストラップ、使い勝手等諸々が自分にはがっちり適合せずといった感じ。

 

 

 

自分は少々厄介者でして、自転車降りたら自転車乗りと悟られたくない的?というか、生業が自転車製作ゆえに私生活の自転車の要素を少し控えめにするような趣向が2~3年前ぐらいから強くなっています。

自転車は飽きたわけでは無くラブですが、自転車に浸かる以前の本来の自分も良いなと思い、自転車の用品に頼らない方向へ。

乗るための何かを用意したく無くなりました。

 

 

自転車にどっぷりはまってからは自転車中心で自分を合わせてきましたが、最近は自分のスタイルに自転車の方を合わせたいと。

その考えがありパンツの裾を捲るなどの細かい準備すらいらない、今のマイバイクの仕様が構築されていくことになりました。

たかだか片道14km程度をのんびり通勤する程度、普段着でも充分快適。 

 

 

自転車のためのスタイルはもちろん最高に良いですが、自分のライフスタイル・趣味趣向に自転車を合わせるのが自分の乗り方。

知らぬ人が自転車乗っていない自分を見たら自転車乗りだと認識する人はおそらく一人もいないでしょう、というぐらいの格好で通勤を楽しんでいます。

自転車乗るための動作を何もしておらず、乗るときと乗らないときの差がほぼありません。

 

 

 

 

 

身体にバッグを装備したくないし、降りたときに良いと思えるバッグを。

そんな経緯で我が通勤にはキャリアが欠かせない。

 

 

キャリアは便利。

 

 

最近よく使っているFilsonのブリーフケースが誂えたかの如く、サイズと雰囲気ともに我が車に抜群適合。

今は雨の日以外はほぼこれ。

 

 

普段使っているバッグをキャリアにボンッと載せ、付属のストラップでパチッと。簡単です。

取付は楽だし、背中に凶悪な汗をかきません。

自転車降りたときも良い。

暑くなったときに上着を脱いでバッグの上に括り付けておくのにも便利なキャリアとストラップ。

 

 

いままで色々乗ってきた結果、己の乗り方にはこの仕様が一番しっくりきています。

重量の重心が高くなるのは少し痛いところですが、それ以上に有り余る快適性が勝っております。

 

 

 

 

 

己と向き合い、どうしたら使いやすいか、どうしたら快適か、相当に練り上げた塊の我が自転車です。

 

 

もちろんすべての人に当てはまる仕様ではありませんが、参考程度に。

個々のライフスタイルと向き合い、カスタムしていくのはユーザーさん自身。

その手助けをさせていただくのがRew10です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

業務案内と銘。

 

 

 

 

突然ながら明日9日は工房休業させていただきます。

誠に勝手ながら申し訳ありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

当工房のフレームには銘が切られます。

 

骨董品や日本刀などに刻まれているようなものです。

独学ゆえに古の先人の離れ業にはいまだ及びませんが、少しでも近づきたいと日々精進しております。

前と比べたら大した力を使わずともしっかりと柔らかくコントロールできるようになった。

力入ると良いこと無し、ゆるくゆるく。

 

 

 

立夏。

 

 

 

味を出すため深く切っているので、肉厚のあるハンガーパイプに切っております。

 

 

画像のように製造年の干支・季節・自分の名を下側に切ります。

これはご指定がなくとも必ず切らせてもらいます。

製作の最後の締め、大事な工程です。

 

 

そして当工房フレームの製造番号になる、ご依頼主のご希望の銘を上部左側に切ります。

多いのはフルネーム、名のみ、お子様の名前、座右の銘などなんでもよいです。

 

英文字も承っておりますが、やはり古来の業ゆえに英文字の雰囲気は今一つとなります。

七文字ぐらいまででお考えください。

 

 

ご要望に応じてヘッドチューブに切るケースもあります。

お客様が是非目立つところに切りたいというご要望があるときに切っております。

銘切は目立たぬところに切るほうがオススメではあります。

骨董品も日本刀も目立たぬ箇所、全く見えなくなる箇所に切ってあるのが多く、自分もその考えが粋と思います。

 

 

 

 

 

 

 

最後の字、"作"の字の最後の一画は相変わらずわざと切ってません。

万物は完成した後は崩れゆくのみという古来の考えに基づいております。

だからフレームは未完成、何を以て完成とするかは所有者次第。

 

 

手作業の証、責任の証、魂込めた証、色んな思いが銘として刻まれます。 

もう立夏、切る度に季節も感じる。

 

 

 

 

 

 

 

 

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