愛用品の最近のブログ記事

経年変化。

 

 

 

 

 

 

 

 

当工房で得意な分野、そのままの質感でいける金属を用いた産物。

 

人工的に作り出した加工ではなくリアルに生成された経年の変化は格別です。

 

 

 

DAMASCUS STEEL BANGLE 

 

経年変化。

 

 

 

以前紹介した鉄ベースのダマスカス鋼バングル。

数か月使用して黒みが増してきました。

 

これぞ鉄の色、まさに黒鉄。

 

比較的擦れやすい開口部付近は鈍い銀色、これも渋い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

CORTEN & STAINLESS & BRASS 

 

経年変化。

 

 

我が愛車も初期と比べるとここまで育ちました。

あらためて写真を見返すと自分でも変化に驚きます。

 

一日の間で2時間程度乗って使用している間もフレームを触っているわけでないので、常々触れて擦れるバングルとは違い茶色味が強い。

最初期は銀、粒々の赤錆、びっしり赤錆、などの状態を経て変化。

錆が全域に行き渡ってから現在は至るまで錆の色が濃くなってきてます。

まだまだ未完のこのフレームに浪漫を感じます。

 

真鍮10ロゴは構造として組み込んでありますので、無論消えることなどなく同じく変化を続けます。

 

錆加工では無し得ない、本物の錆の質感と日々の変化。

 

このように錆を嗜めるのは耐候性鋼を用いたこのフレームの特権。

普段は忌々しい錆、このフレームならばもはや愛おしい存在。

 

 

普通のクロモリフレームは未塗装だと錆びて朽ちますのでマネしないでくださいね。

 

 

真鍮のステムとヘッドパーツ、砲金のスペーサーもフレームと同時に作ったもの。

当然真鍮メッキなどではなくこちらもリアルな金属の質感が使っていて楽しいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

天天天 

 

経年変化。

 

 

こちらはひっそりゆっくり進めている天天天のヘッドキャップサンプル。

 

強度性質が高い特殊な銅を用いて当工房で削ったサンプルですが、銅は変化が非常に早い。

使い始めてからまだ間もないですが、すっかり茶ずんでいます。

 

ここまで変化する間は色の変化が非常に面白い。
 

綺麗な銅色から、青味が差してきたりしながら茶色くなってます。

 

製作段階で磨き上げましたので、光沢はある奥ゆかしい茶色。

銅もこれから力を入れていきたい素材です。

 

 

 

 

 

 

 

メッキや色付けや錆加工でも素晴らしい出来栄えのものが多くありますが、経年劣化ではなく経年変化を楽しむには本物の無垢材には及びません。

 

金属の質感も人工的に作ったものよりリアルに生成されたものに趣を感じます。 

 

塗装やメッキなどのようにコーティングが剥げるなんて事はコーティング面自体がない無垢材には絶対に在り得ないので、構造体として本体が存在している以上は変化も永続的に楽しめます。

無論いくら変化しようが使い込もうが、再塗装や再メッキなんてことも必要無し。

 

今回紹介した商品も自分が使用した一例に過ぎませんので、ライフスタイルや使い方やお手入れ方法などによって変わります。

人によって異なる質感も、こういった素材特有の面白い性質です。

 

 

今回紹介した私物サンプルは、基本的に普通に使って特に磨きもせずに使っているものです。

フレームやパーツだけ汚れ落とす程度にたまに乾拭きしているだけで、バングルなどは全く磨かずただ使っているだけです。

 

味わいやムラが好きでこのような金属や技法を用いてますので、磨きすぎると味わいがなくなりますし手間もかからず楽です。

 

 

 

REW10の商品はタフネスで永く使える耐久性を備えたものが多く、終わることの無い経年変化とともに末永く楽しんでお使いいただければ幸いでございます。

 

 

うちの得意分野として今後もこういった素材の探究をしていく所存です。

 

 

 

 

 

 

 

使えるもの。

 

 

 

 

 

 

 

愛車

 

 

まだ大活躍中な愛車。

 

もう通勤ではこれ以外に乗る気がしない。

永き自転車人生ではじめて一生ものと思えた一台。 

 

 

 

 

 

 

 

愛用品

 

 

 

気が付けば身の回りのものの多くが我が産物に。

 

使っていて飽きず楽しく、使いにくいものなんかは使えない。

 

すべてかなりタフなのでまだまだ永く付き合える。 

 

 

 

 

 

REW10の製品はすべて自分が日々愛用しながら試して開発したものです。

 

気に入ったもののみ、十分に使いやすいと感じたもののみ、商品としています。

 

 

 

Tシャツ一枚でも特殊カスタムフレームでも、すべての商品に同じような信念込めてるつもりです。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

隆天帽子。

 

 

 

 

 

 REW10オリジナルの帽子の新サンプルが完成。

 

 

 

 

REW10 CASQUETTE & BBCAP

 

 

 

この度新しく作ったキャスケットもお目見えです。

 

古き良き労働者がかぶる帽子の決定版、鉄工従事者な自分はこれをかぶってがっつり鉄工をしたく、自分が欲しくてSCHUNESSとともに開発。

 

 

 

自分は粉塵にまみれる仕事性質から業務上で帽子必須、そして昔から髪型に無頓着ゆえ毎日帽子かぶって終わり。

というライフスタイルが根付いているので帽子は仕事でもプライベートでも欠かせない道具、そしてそんな帽子という道具を愛してます。

 

セレクトショップに勤務時以前から好きで様々な帽子をかぶってきました。

紆余曲折を経ているわけですが、うちの帽子はこんな帽子が欲しいというのを自分なりに具現化したものです。

 

キャスケットはBBCAPのようにフェルトロゴもハトメも配していないので、パンチは少し欠けるかもしれませんが、その分シルエットなどは何度も型紙調整してこだわってみました。

ふっくらし過ぎずにさりげない雰囲気を追求してみました。

 

うちらしく天ボタンには得意素材の真鍮、その他縫製や仕様もBBCAPの作りや雰囲気を踏襲しています。

 

 

 

 

 

おかげ様で大変人気なBBCAPも精悍な黒でこの度製作。

ステッチはグレー、フェルトもグレー、少々モノトーンテイストです。

写真だとよくわからなくなってしまっていますが、キャスケットのステッチはブラウン、BBCAPはグレーです。

双方サシで真鍮がきいてます。

 

 

 

キャスケット及びBBCAPの黒刺し子版の販売はしばらく先になりますがお楽しみに。

 

 

 

 

 

以前製作したものとほぼ同様の紺刺し子BBCAPは、10月の谷中受注会に向けて現在製作中です。

ほんのごく僅か生地感と、極細部の縫製方法を改善マイナーチェンジしてリリースします。

REW10と同じくたった一人のSCHUNESSによる手製作ゆえ、生産数量は多くないです。

 

紺刺し子の谷中受注会販売分に付きましては事前お取り置きなどは恐縮ながらお受けしませんので、是非当日会場にてお買い求めください。

大変有難い事にいつも瞬殺でなくなってしまう帽子ですので、お求めの方は是非お早めに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

RIVETED BELT

 

 

 

 

 

 

 

REW10 LEATHERS RIVETED BELT

 

 

 

在庫切れがしばらく続いておりましたので、久々にベルト製作しました。

 

 

 

 

普段は自転車フレームビルドを生業とする職人が作るベルト、という少し変わった背景です。

素材そのものの味わいというのが好きなので、革モノもその一つとして好んで作っております。

 

 

 

職人が腰に巻く仕事道具としてのワークベルトをイメージしてというか、実際に職人である自分が使うために生み出したものであります。

 

無骨な道具感を求めてますので、コバを磨きこむような綺麗な感じの仕上げなどはあえてしていないようなベルトです。

 

用いる革も銀面が綺麗に整った革でなく、あえてキメの荒い革を使用しています。

独特のシボやシワなどがあり、箇所によっては床面やコバの毛羽立ちもある味わい深い革です。

 

 

ベルト幅は30㎜、50㎜などですといかにも屈強すぎるので、あえて幅はさりげない設定にしてます。 


 

 

肉厚に少しばらつきありますが平均5㎜前後の肉厚がある革を使っております。

バックル部付近以外は肉厚漉きもしていない仕様、素材そのままの味わいを残しています。

 

その分タフネスですが、以外にしなやかで固いのは最初だけでその後は非常にしなやかです。

 

 

 

 

経年変化のサンプルを見たいとしばしばお問い合わせいただきますので、紹介しておきます。

いずれも写真の上のベルトが私物として一年以上使用したもの、下が新品です。

 

REW10 LEATHERS RIVETED BELT

 

REW10 LEATHERS RIVETED BELT

 

 

油や鉄粉にまみれた手でも汚れが気にならないよう、黒はがっつり仕事用。

一年以上、実作業で毎日使ってきました。

 

擦れて光沢がでて、シワも浮き出てきて良い雰囲気になってきました。

すっかりしなやかですがいまだにヘタリはなく、銀面の剥げもほぼ無し、まだまだ長く使えます。

 

 

 

 

 

 

 

 

REW10 LEATHERS RIVETED BELT  

 

REW10 LEATHERS RIVETED BELT

 

 

こちらはナチュラル。

色の特性上、仕事で使うとすぐに黒くなってしまうので、主にプライベートや通勤でずっと使い続けてきました。

 

黒とは全く変わって色がかなり濃くなってきてます。

シワも光沢も深みも増して、雰囲気はかなり良くなってきてます。

年月を重ねるほどに、今後もっと色濃くなっていくことでしょう。

もっと長くがっつり使い込んだ行く末はきっと深いこげ茶です。 

 

写真のブラックとナチュラルのサンプルはともに新品時から一度もオイル入れなどのメンテナンスは行っていない状態です。

銀面のかすれも少なくまだ潤ってるので、革の軟化を防ぐためにいまだノーメンテ。

かすれてきたらオイルアップ等しますが、職人の道具的に考えてますので頻繁なメンテが必要でないのも狙い通りな感じです。

 

 

真鍮の金具も良い色調に育ってます。

ただの金色でなく鈍く深い金です。

鉄工職人らしい金属感を追求した槌目付銅リベットも良い雰囲気。

 

金具もレザーものもこういった経年変化が楽しいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

REW10 LEATHERS RIVETED BELT

 

 

こちらは新色のハンドフィニッシュブラウン。

 

ナチュラルレザーに当工房にて染料をのせたものになります。

求める色調に染料を調色し、何本か試しに実際の色調を試しました。

どれも独特のムラ感があって良い雰囲気。

奥まで浸透させるような手法ではないので、使い込むと染料が少しかすれつつも革の色も濃くなっていくかと思います。 

 

 

 

 

 

今現在試作品の一つを自ら試しつつ愛用してますので、今後の正式製品版はある程度経年の質感変化などを見つつ製法も詰めてから販売開始致します。

少し時間はかかりますが、正式製品版はやはり試してから確実なものをお売りするのが当工房の信条です。

 

 

正式製品版でない今回の試作と、B品については24日のブランチにてアウトレットとして少し安くお売りします。

  

 

ブラックとナチュラルはオンラインストアへアップ済みです。

サイズも揃ってますので、気にしてくださっていた方はこの機会に是非どうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Custom Leather band

 

 

 

良き常連さんからの番外編カスタムオーダー品。

気にいって日々愛でてもらい、すっかり良い味わいに。

 

当工房で出来る技術などでしたらこんなご依頼もお受けできます。

出来る範囲の事でしたら特殊加工も燃えるタイプですので、思う節がある方は相談してみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

使い勝手と変化を嗜む。

 

 

 

 

 

 

 

 

経年変化サンプル

 

 

 

写真の鍵やらついているほうが自分が数年愛用のレンチフック、横のは製作したての新品です。

 

写真より実物のほうがわかりやすいのですが、使い込むほどに鉄の黒みが増して真鍮の奥行きもでます。

 

日々お使いいただくことにより程よく弱く柔らかい研磨効果があるので写真の通り赤錆などは発生しにくいです。

むしろ使わずに長く放置すると錆も発生しやすくなりますのでご注意を。

特に磨いたりなど、メンテナンスの類はこの数年全くしておりません。 

 

スパナ部の真鍮もキズなどが入りとても良い雰囲気です。

 

質感を楽しみつつ、自宅と工房の大事な鍵をしっかりまとめてくれる欠かせないものになりました。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

経年変化サンプル

 

 

 

経年変化サンプル

 

 

ベルトは2本とも私物のサンプル。

 

ナチュラルは仕事で使うと油汚れや粉塵などですぐ黒くなってしまうのでプライベートにて毎日使用。

ブラックは業務用として毎日がっつり仕事で使用したものです。

  

 

ナチュラルの色の変化は勿論、シボの感じも変わってきてます。

最初は固いレザーですが、サンプルはかなりしなやかになってます。


  

バックルとカンの真鍮も色調の変化と照りがあります。

銅リベットの変化も良い感じ。

 

シボがありキメが粗めのレザーで、金具も留め方も無骨、職人の道具感のようなものを追求したベルトです。

30㎜の幅も程よい主張でうちなりのベスト幅です。

  

仕事もプライベートももうこれだけ、自分が愛してやまないものでなければお客様に販売できない。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

経年変化サンプル

 

 

私物の通勤用レザーバッグもクタッとしてきて、非常に良い。

しっくりきすぎて製作してから通勤で全く他のバッグを使わなくなってしまった。

 

作業着の洗濯にどっさり詰め込んでも、帰り道にビールと食材をしこたま買っても、長めのロールトップゆえドサドサっと放り込める大容量。

 

クソ重いバッグで自分みたいな奴にしか当てはまらない仕様ですが、使っていて兎に角心地よく楽しい。

 

クロムエクセルのレザーも素材に選んで本当に良かった。

道具を過保護にしたりメンテナンスに手間をかけすぎたりするのがあまり得意でないので、雨の日用防水カバーなんてものを趣味のミシンで縫い上げたものの、結局一度しか使わず雨の日も豪快に濡らしてます。

多分今後もカバーは全く使わない。

 

水に強いレザーですし、防水処理も少ししたので表面で水が玉になり、自分の通勤圏内では内部浸水はほぼありません。

ヌメ革のような水シミが極めてできにくいので、全く粗野に扱っても応えてくれるタフガイ。 

質感も本当に恰好良い。

 

手間はかかったが作って本当に良かった。

一生使ってやる覚悟です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

経年変化サンプル

 

 

 

愛車もかなり雰囲気変わってきました。

 

お客さんのものに比べ自分のものはかなり荒めの仕上げでしたが、ただ汚いようになってしまうのも考えもの。

次々出来上がっていくお客さんの仕上がりに自ら触発され、ステムとトップチューブのステンレス部を夜な夜な仕上げてみました。

 

 

真鍮は元がある程度磨きこんであるほうが良い味でます。

キーフックのように常々擦れて微弱研磨されているような状態なら良いのですが、ステムはフックほどは触れる箇所でないので、以前の荒目仕上げではもの足らなくなりました。

自分の撮影が芳しくないのもありますが、素材の味わいは写真では伝わりにくい。

磨いてからの実物は斑状のムラや緑青なども良くなった。

素材そのままでいける金属は面白い。

 

 

錆を嗜むことが出来るコールテン鋼も少しずつ味わいを増してます。

錆加工やペイントでなく、ただ自然発生した本物の錆。

通常なら忌々しい錆ももはや味方、リアルな錆が我が所有欲を満たしてくれます。

 

対してステンレスはほぼ変化が生じない素材なので、あらゆる意味でコントラストつけて磨きこんでみました。

バテッドチューブを構築するための接合部であるフレームの真鍮部分は、もらい錆も防ぎ美観も良くしてくれます。

 

 

 

 

 

 

 

 

このように我が愛用品はなんでも素材の味わいが楽しめつつ、自分の求める使い勝手を追求したものが多い。

 

願わくばモノは永く使い続けたい。

それには耐久性が高いだけでなく、飽きないというのも重要項目。

飽きてしまうようなデザインや、時代の流れで風化してしまうようなものもあまり使いたくない。

 

勿論見た目や質感だけでなく、使っていてある程度以上は快適なものでなければ永くは使えない。

 

まだまだ使えるのに飽きてしまって使いたくなくなったり、劣化するような素材では永い付き合いができない。

 

 

 

 

日々不快感なく快適に使えて変化を嗜む事が出来るもの。

 

自分にとってそれが永く付き合うことが出来るモノであります。

 

 

 

 

 

 

 

明後日24日の日曜日にこういったサンプルもご覧いただけます。

 

珈琲や軽食を楽しみつつ、うちの商品と工房の雰囲気でも楽しんでいただけたら幸いです。

 

 

朝10時~15時まで開催してますので、是非お越しを。

 

皆様のご来場をお待ちしております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

愛車を愛でる。

 

 

 

 

 

 

 

昨日は良き常連さんと話が楽しく盛り上がって夜遅くなったので、そのままの流れで愛車のカスタムを。

 

雨だろうが台風だろうが、毎日30km通勤。

愛車は一台しかないのでそんな使い方で乗っていればタイヤも自然に摩耗する、折角なので一新。

 

 

 

My bike update

 

 

シュワルベのサイドがクリーム色のタイヤ。

タイヤボリュームも少し上げた、こっちのほうが今の自分の好みに近い。

 

やれたフレームの外観なのでタイヤがピカピカなのが気になるが、どうせすぐ汚れるので少し我慢。

 

 

 

 

 

 

 

以前の愛車から使い回しで使い続けているサドルもかなり訳わからん色になってきたので、ついでに気分転換がてら染色。

 

 My bike update

 

フェンダーなどとあわせてみようかと、黒い染料を薄めに塗る。

写真だと全くわからないが、ごく僅かに茶色も香る透明感のある黒。

 

キズだらけだが、少しオイルアップもして2008年製のやれたGilles Berthoudも甦った。

分厚い革なので兎に角タフなサドル、使用不能になるまで使ってあげたい。 

 

 

 

 

 

 My bike update

 

 

グリップが異なる色なのも気になるのでこちらも染色。

真鍮との相性は最高クラス。

 

忘れずにフェンダーについている特厚ベンズレザーの茶色い手製マッドフラップも黒く染色。 

 

 

 

 

 

 

 

ついでに必要なメンテナンスも施し、すこぶる好調な愛車。

 

錆を嗜めるという特権を持つ我が愛車。

永く向き合っていくのが面白く、益々所有欲を増してくれる。

 

仕事も忙しく、ただ長い距離を乗りに行くなどに赴く気力がなかなか見出せない。

家族持ちで仕事と趣味のライドと家族サービスがすべて出来ている常連も居るが、そんな卓越した動きは自分には出来ない。

そうなれば通勤こそ自転車に乗る大事な機会。

 

東京の通勤路は毎日乗って楽しいという道程ではないが、愛車の変化を感じつつ人や街を見てるのは面白い。

 

 

我がライフスタイルにひたすら合致、コイツ以外今は全く乗る気がしない。

今後、私物自転車の物欲が生まれる事が果たしてあるのかないのか...

 

 

 

まだまだ錆の生成が完成に至らず。

愛車とは永い付き合いになりそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

隆天革モノ。

 

 

 

 

金属でもなんでも味わい深い素材が好きで、レザーをこよなく好んでいます。

 

かといって全身革とかはやりませんが、仕事でもタフで調子良いので足元は常にブーツ、以前紹介した自分で作ったレザーバッグ、自転車にはレザーグリップとサドル、その他財布など、寒い時期はレザー上物などなど。

 

毎日使っていて変化が楽しい素材で非常にタフなのが性に合います。

 

スポーツとして自転車に乗るには当然不向きな素材ではありますが、流しでゆったり自転車に乗るなら悪くない素材で毎日の通勤にも欠かさず使っています。 

 

 

 

 

 

 

 

 

自分が作るものはほぼすべて自分も欲しいからという理由の基に出来上がっていきます。

何屋かわからないぐらい幅を広げつつある我が工房ですが、ライフスタイルを支える道具を作りたいので主となる本業務以外にもやりたい事や出来る事には挑戦していきます。

 

そんな理由で自転車職人のハンドメイドベルトができました。

 

 

 

REW10 LEATHER BELT.jpg

 

 

ブルーラグ上馬のスタッフ連中がこぞって頼んでくれたので常連さんのも含めまとめて製作。

一本だけロゴが逆なのは逆巻き用です。

 

全員革が異なるので、大変有難くもおかげで色々試しになりました。

反応次第で公に販売するかもしれませんので、その際はどの革にしようか模索しておきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

REW10 LEATHERBELT.jpg

 

 

本業が自転車を主とした金属加工。

 

接合に銅無垢リベットなどを用いるのは必然です。

打抜リベットの頭を槌目つけてかしめています。

バックル類は勿論真鍮無垢。

 

 

高級でかなり緻密かつ美しい仕上げがなされている素晴らしいベルトは多いですが、タフで無骨でシンプルなベルトは多くなかったりします。

そんな道具感あふれたベルトが欲しく、製作するに至りました。

 

 

 

 

とりあえず私物の数本を明日の朝飯會で展示しておきますので、気になっていただけた方は是非ご覧ください。

私物しかないので販売分は一本もありません。

 

曲りなりにレザー好きの職人が作ったベルト、面白いと思ってくださる方がいらっしゃれば幸いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

必要不可欠。

 

 

 

 

 

 

気に入ってる愛車の写真を撮ってみたのでついでに小話を。 

 

活躍中の愛車。

 

 

我が人生に欠かせぬものとなった現在の愛車。

コイツとは生涯付き合える。

 

 

これまでの自転車との永き付き合いの中、乗る自転車を一台に絞れているのは初めて。

これが愛好家にとってはなかなか難しい、おかげで我が家の場所をとりません。

 

我が家は自転車だらけじゃないのかと推測されお客さんとよく話しますが、意外にもこれ一台しかありません。

自宅にある自転車系の私物といえば、この愛車と工具とチューブぐらいで他は何も無し。

自転車は大好きですが、ずっと変わらず乗れっていられるというと行きついたのがこれだけ。

やっと乗るモノを絞ることが出来ました。 

 

 

 

少々重い愛車ですが、 のらりくらりとゆったりペースで踏むには全く問題なく快適そのもの。

 

以前乗っていた愛車が車重15kg、コイツは20kg超級のヘビー級。

 レーシング用途での6kgと10kgはかなり違いますが、ゆったり速度においての15kgと20kgの差はさほど気にならない。

以前の愛車からジオメトリーを自分のライフスタイルにより強く適合させたので、むしろ現在の愛車のほうが快適。

ロードバイクのように高速走行は出来ませんが、低速域では滑るように走ってくれます。

 

東京の道路状況は危険で、速度が上がると当然事故率も飛躍的にあがります。

一人での経営なので事故など起こして怪我でもしたら洒落にならない。

メッセンジャー業務を無事故で終えられた経験も生かしつつ、リラックスしてゆったり走行。

ヒヤリとする場面もありません。

 

 

ある程度以上スピードが出ない自転車に乗るのも理由があり、事故率を下げるための自分なりの責任。

低速域に特化させるというのも我が通勤には欠かせぬ性能ということになります。

 

 

 

 

 

この愛車は試作機でもあり、試したい未知の製作を日々自ら乗って試験しています。

 

ゆったりだろうとサイクリストの端くれ、荒天でも関係なく乗って酷使。

 

 

春になれば2年になりますが、各部機関すこぶる快調で大きな問題も無く乗れています。

コールテン鋼という特殊素材も、真鍮削り出しのステムやヘッドパーツ等々も、全く問題なく調子良い。

 

毎日の通勤路が往復で29kmほど。

少なく見ても週5日は乗って約145km、毎月で約580km、一年で約7000kmにもなる。

週6日以上乗っている事も多いので、実際はもっと乗っている。 

すでに十分乗ってきたと言えましょう、試した製作は自信を持ってお客様に提供できます。

 

 

 

 

 

活躍中の愛車。

 

 

パンク以外に不具合があった箇所と言えばキャリアの試作レール枠ぐらい。

製法と素材を試してみたく、このキャリアに一部りん銅ロウ接をした真鍮レールをねじ止めしていました。

駐輪時に何度か倒したりしてしまった際にレールのみ少しずつ曲がっていき、真鍮は長尺の構造体にはやはり向かない素材であるというのも試して認識。

 

ある程度想像は出来ても実際に試すことは大事です。

ステムなど短いものや、ヘッドパーツなど、その他真鍮箇所は全く問題ありません。

 

 

 

曲がったままも使えますがイベント参加の際に枠をとっぱらい、写真の仕様に変えました。

 

以前からストックしていたココボロの板が使わずにもったいなかったのでなんとなく取付。

あったものを使ったり、イベントに間に合わすため急いだのでなんか浮いた洒落感。

 

全体と合っていない感、あまり気にいっていない。

もっと野暮ったくて粗野で無骨で重厚でデカいキャリアが良い、時間出来たら退化させます。

ベルトドライブの規格合わせで致し方ない、4ピンのクランクもかなり気に入らないのでなんとかしたい。 

 

でも自分のは後回し、お客さんが優先。

いつになるかわかりませんが、製作がうまく捗った暁にカスタムします。

 

 

 

 

必要不可欠な試験と必要不可欠な愛車の小話でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

愛用品。

 

 

 

 

 

自転車乗りだと比較的珍しい、かなりのブーツ好きな自分。

鉄工業を営んでいるのでこうなる必然もある。

 

 

My Boots

 

 

仕事でもプライベートでもがっつり活躍してくれている相棒、WHITE'SのSEMIDRESS。 

 

数多くのブーツを履いてるが、ラストが足に合うのかソフトトゥのせいなのかクロムエクセルの革質なのか、コイツが一番しっくりくる。

しっかりしていながらしなやか、ワークブーツでありながら名前の通りほのかにドレッシー。

シンプルで本当によく出来た靴。

 

一応お客様対応をさせていただいている客商売、クタクタに汚れたワークウエアでも足元は僅かばかりドレスに。

知っている人にはもったいないとか言われたりもするが、ワークブーツとして一番全うな使い方。

真の良さは仕事で使ってこそわかる、仕事で履かないのがもったいない。 

愛ででやればなかなか壊れない。

 

 

 

ブーツってのはスティールフレームと通じるところが多数あると勝手に感じている。

カーボンフレームのようにスニーカーのほうが軽くて軽快だが、ブーツはスティールフレームのように重いがタフネスで趣に溢れ味わいがある。

細かなオーダー製作ができて、修繕やカスタムなんかも出来る、製法も古き良きもの。

ちょっとしたサイズ感で見え方も履き心地も変わる、自転車もまさにそう。

 

 

 

 

 

ジワジワと忙しくなってきてやること多数な昨今、ふと足元見れば同じく靴もくたびれている。

 

楽しいご予約相談を終え、製作に集中すればうっかり工房宿泊決定なこの時間。

集中力も切れたところで、半年ぶりぐらいに夜な夜なオイルでも入れてやるとします。

ワークブーツをドレスシューズのようにテカテカに磨きあげるのはあまり好みでないので、少しだけ油分いれたら適当で終わり。

少々やれてるけど朽ちてないぐらいがちょうどいい。

 

良いモノを使うのは良いモノを作るのに良い影響をいただけます。

こういった普遍的で実によく出来ているこの素晴らしいプロダクツのような製作をしたいものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

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