細部から。

 

 

 

 

 

 

現在取り掛かっているお客様の超級カスタム。

 

自分の自転車と同じように素材そのものの味わいを生かすのが今回のコンセプトの一つ。

 

 

 

用いるのは当然、Rew10得意の真鍮。

 

今回作り終えたのはヘッドセット。 

 

 

 

 

Handmade Brass Headset

 

 

とりあえず一つ形にしてみた、質感は悪くないが下ワンに対して上ワンの曲面が大きすぎ、調和が成されてなくセクシーさに欠ける。

ヘッドセットは上下ワンの曲面バランスがとれていてこそ美しく仕上がるもの。

 

お客様のご期待に応えたいし、これがRew10の造詣と思われるのも如何なものか...

愚直かつ馬鹿正直の職人、作った自分自身が納得できないものは納品しないのが我が信条。

 

 

 

こんなもの納めたくないのでボツにして、もう一つ削る。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Handmade Brass Headset

 

 

下ワンの曲面とほぼ同様に追い込み、くびれを作って辻褄を合わせた。

 

これにて納得、納品したくなくなってしまうようなヘッド。

 

 

 

 

 

 

 

Handmade Brass Headset

 

 

 

Handmade Brass Headsetp> 

 

 

早速、出来上がりの試験をかねて、圧入具合と動作確認及び精度確認を済ませながら組み付ける。

スペーサーとのツラ位置と一繋ぎになるように合わせた、組み込めばもうしっくり。 

 

このフレームのために生成した黒錆とも相性抜群。

 

 

 

しかし、本領発揮は年月経った先にある。

永く使えるようにタフネスにも作ったので、乗って乗って表面の色合いが深くなれば所有欲も増すはず。 

 

 

 

 

実使用における試験は自分の愛車に付けているもので立証済、勿論トラブルは今まで皆無。

愛車のものよりも、作りも精度も耐久性も一段階あげているのでなおさら問題ないでしょう。 

 

 

 

このフレームの改造を終えるのはまだまだ先、うちで作れる箇所をほぼすべて取り入れる。

 

お客様のご要望もあり、道具としてだけでなく、作品としても仕上げて欲しいとの事。

 

必要な手間はその分いつも以上だが、道具感も失わず実用レベルで組み上げます。

 

 

 

 

 

 

細部パーツまで作り、全体組み上げるカスタムビルドの真骨頂、 お楽しみに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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