リピーター。

 

 

 

 

 

 

 

2台目をオーダーくださるリピーターさんが増えてきました。

 

 

まだ5年ほどしか歴史のないRew10でリピートオーダーをいただけるのは本当に有難いです。

たった一人だけ早くも3台目のオーダーをくれた方がいます。

先日本人にも見てもらってそのフレームが完成間近。

 

 

 

 

1台目はメッセンジャー業務にも耐えうるタフなピスト。

2台目もタフなロード。

 

もうタフな自転車は揃っている。

なので3台目は真逆の軽量でキンキンな、例えるならば日本刀のようなものが良いというオーナーの希望。

 

 

 

 

 

SNY's 3rd Rew10

 

 

 

 

 

SNY's 3rd Rew10

 

 

 

 

 

SNY's 3rd Rew10

 

 

 

 

 

1.23kg 

 

 

数値や持った軽さよりも、走行感の軽さが肝要だと思っているが、今回は細部軽量化を意識し、相当に削り込んだりして頑張ってみた。

フィレットロウ盛りもいつもよりライトです。

 

うちのフレームではこれが今のところ最軽量。

普段タフなものが多いですが、こういった軽いフレームも勿論作れます。

 

 

 

無論、通常使用で耐えうる強度はだしたつもりだが、タフに作ったものと比べると軽い反面、ぶつけたりしたらかなり凹み等に脆いフレームとなります。

経年の使用における強度もやはり低下する。

 

うちはタフに作ることが多く、平均重量は1.7kgほど。

軽量化して400~500gほどの差、軽さの対価として目では見えない耐久性が低下するので、軽さとタフネスどちらを優先するかはその人次第。

 

パイプが肉薄となり軽快になりますが、同径の肉厚なものに比べてパイプ自体のコシも少なくなります。

 

でもここまで軽ければ、並のクロモリの軽さではないのでさぞ軽快なことでしょう。

 

 

 

 

お越しくださったお客様によく説明させていただきますが、すべての性能を伸ばすことはかなり難しいと考えています。

なにかを伸ばせば、対極にある性能が低下する。

万能タイプはどうとでも扱えるが、専用車に比べて一個の性能では当然劣る。

 

必要な性能だけを伸ばすのが最善と考えます。

不必要なものは切り取り、必要なものだけ研ぎ澄ます。

今回もそうやって作らせてもらいました。

 

 

 

 

 

だからうちは相談が少し長いです。

何が必要か、それはお客様の要望次第です。

難しい数値とかではなく、こうやって乗りたいとか、いままで乗ってこう感じた事や、その他諸々の頭の中にある考えを明確に伝えていただくことが大事です。

 

リピーターさんは、その辺は阿吽の呼吸。

相談してて明快です。

初回の方はじっくりと伺います。 

 

 

 

 

 

軽いものこそ良しとされがちな業界ですが、重量の軽さを追求することが走行感の軽さに必ずしもつながるとは思っていません。

必要な性能を確保した上で、出来る軽量化をするというのが良く思います。

 

 

 

自転車は持つものではなく、乗るもの。

そこを重要視していきたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

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