隆天の自転車は未完成品、どこで完成とするかはその後の乗り手次第です。
ずっと完成としないままでも浪漫があって良いと思います。
我が銘で、お使いいただく皆様の思い入れが少しでも向上していただけたら幸いです。
隆天の自転車は未完成品、どこで完成とするかはその後の乗り手次第です。
ずっと完成としないままでも浪漫があって良いと思います。
我が銘で、お使いいただく皆様の思い入れが少しでも向上していただけたら幸いです。
鉄は錆びる金属。
錆を完全に抑制するのは非常に難しい。
性質を理解すれば悪さをするものばかりではありません。
REW10のキーカバー5個もお持ちのお客様、その一つに鉄を用いたものがあります。
良サンプルだったので、別件の納品ついでに一枚撮らせていただきました。
これは非常に良い錆。
こういった錆は朽ちていくスピードは極めて遅く、全く気にしないでも良いものです。
もはや味わいでしかありません。
REW10の製品には鉄を多く用いています。
ごくわずかな錆でもかなり気にされてお問い合わせいただく事もありますが、キーフックやキーカバーなどは気にせずそのままお使いいただくのが良いです。
老朽化を促進するような錆が生成される前に、手や衣類で磨かれて進行性の錆はかなり生成されにくい環境下にあるのが、キーフックやレンチフックなどです。
確かに鉄は錆びやすいですが、錆びやすい=壊れやすいではなく、鉄は非常に強靭な金属です。
少し錆びたぐらいで折れてしまうようなものではありませんし、日々普通にお使いいただいているのであれば早い段階での老朽化もありませんので、安心してお使いいただいて大丈夫です。
綺麗なものばかりでいつしかわびさびの心を忘れてしまったような日本人。
朽ちていくものには朴訥とした奥ゆかしい美があります。
錆を忌み嫌うだけでなく良く付き合っていくのも一興です。
最近は植木鉢なんかも作り始めてしまって、見る人によっては横道ぶれてる感もあるかと思えるREW10WORKS。
自転車もその他も自分が欲しくて使うもの、屋号をREW10CYCLESでなくREW10WORKSにしたのも総合的に色々作りたかったのが理由です。
REW10にどんな印象を抱くかは自分の打ち出し方次第でもあるし、見てくださる方の感じ方次第でもあります。
自分なりの信念は曲げずに突き進む所存です。
色々なものを作っていてもやはり本業は自転車。
最近はフレーム以外のパーツ製作と塗装祭りでした。
それぞれバッチリ良いもの出来たかと思います。
様々なものを作っても自転車はおろそかにしておりませんよ。
REW10ではフレーム製作のご相談は勿論の事、その他パーツ単体、修理、改造、自転車以外でも製作や修理改造、随時色々承っております。
職人というのはどうしても敷居高く見られてしまう性がついてまわりまして、お問い合わせいただく以前で躊躇ってしまう方も多いようですが、自分は些細な事でも性格上相談される事は光栄にしか思いません。
こんなちっぽけな工房を気にしていただきお問い合わせくださるのですから、実際に受注に至らずともただ嬉しいのみです。
こちらにはお気遣いなくなんでもお問い合わせいただけましたら幸いに思います。
どんなご相談でも必ず返答しております。
一品物のハンドメイドゆえに市販品よりはコストはかかりますが、可能であればなんでも承っております。
REW10の商品を気にしてくださっていたり、何かお悩みの方はなんなりとご相談だけでもお問い合わせください。
うちの敷居なんてものはただのイメージの片鱗です、気にせず越えちゃってください。
高級な自転車=レーシング的かつ軽量、繊細な美しさのあるもの。
こういった風潮が強めの業界。
ただ作れるから工房をかまえたのでなく、思う自転車がないから工房を立ち上げた。
他にできないうちならではの自転車とは何なのか。
一生モノとは言葉で言ってしまえば簡単、耐久性のみならず本当の意味で一生飽きず共に歩めるものは何なのか。
こんな事を思いつつ、ずっと一人で工房を営んできました。
REDBULLから取材を受け、うちの考えなどを紐解いてくれています。
繊細で美しいどころか、真逆をいく重厚で無骨な愛車の紹介などをしています。
本当に乗りやすく、出来上がった当初より増々所有欲を高めてくれる我が愛車。
自分のライフスタイルにおいて一生モノと呼べるものと出会えましたが、お客様にもして差し上げたらと日々思います。
勿論、自分の一生モノとは違う形になるので、見極めが難しいですがなんでも相談してくだされば幸いです。
大したプロモーションも出来ていないのにREW10をどこからか見出してくださり、何かでご興味をお持ちくださり、信頼くださってご依頼をいただく。
お問い合わせがひっきりなしという事ではないですが、途切れることなく手を動かし続ける事が出来るのは職人にとってはどれほど有難い事か。
どんなご相談であろうとうちのような工房を頼りにしてくださるだけで光栄です。
知人しかユーザーがいない創業当時、こちらの個性を押し付けているかのような感じだった気がします。
見た目重視のデザイン先行が強い、ある種誂えられていない。
あれから様々な仕事をさせていただき、うちなりの追求すべき道が見えてきております。
デザインのみ先行でなく、乗り手に最適化した使い勝手と性能を追求した道具としての作り方。
それに付随して成るべくして成った自然に入る意匠や、ご要望を具現化していく上で必要なデザイン。
自転車フレーム作りなんてものはただ形にしたり、時間かけてただ適当に凝って作ることは素人でもできる。
プロには工場の維持存続及び生活を成り立たせるためにある程度の時間制限がある。
その時間内でいかに効率良く一定のクオリティを保って作っていくかが肝要。
工房運営を維持しつつ、その生業で最低限以上食べていけなければプロでない。
それでも心底気にいっていただく事が自分にとっての至福。
それに至るには技術云々だけでなく、容易でないです。
その人に合わせ理に叶った仕様の見極め、しっかりと責任を持ち気に入っていただける一台を仕上げるとなると色々なものが必要になり、簡単なものではありません。
ただ手間をかけた綺麗さとかそんな小手先の事だけでは足りない気がしてきました。
ご要望を伺った上でそれを形にしつつ、どこかにこちらの個性もそっと自然に入れる。
如何にして総じて『何か』を込められるか。
その『何か』などブログなどではすべて伝わると思っておりませんし、一職人として文章で逐一すべて説明するのでなく、出来るものならば実際のモノで語るべきだと考えております。
昨日、生地状態をお客様にご覧いただきました。
凄く喜んでくださった、作り甲斐を強く感じる事が出来る瞬間。
一生乗ります、なんて有難いお言葉も頂戴した。
信じて長くお待ちくださり、ここでがっかりされては自分の食い扶持など無いぐらいに考えてます。
実際に出来上がったモノを見て触れて乗って、実物と対峙していただく賞賛こそ自分にとっての一番の評価です。
これからコーティングにかかりますが、本当に一生乗っていただくためにしっかり出来ているか一層細部に目を配る。
『作る』という事が、いつからか『作らせていただく』と変わりました。
モノ作りの難しさと面白さの深遠なる道、自分ごときやっと入り口程度に思います。
まだまだ高みへ行けません。
自転車だけでなく、思うモノ作りを探究していきます。
人ありきのモノ作りは登り甲斐があります。