理念の最近のブログ記事

魂。












YAMATO DAMASHII




REW10の屋号は正しくは隆天です。



日本人として英文字でしか書けない屋号は避けたいと思いましたし、馴染みやすい英文字でも書けるようにしたかったので当てはめたのがREW10です。


なによりも独立する前からずっと決めていた、銘が刻みたかったのが隆天にした理由です。



銘は自分の魂のようなもの。

オリジナリティの証です。


日本製品質などと言うつもりはないですが、日本の職人としての思いはしっかり込めた仕様です。



銘切の作の字の最後の一画はあえて刻んでないです。


物は完成させると滅びゆくのみという、日本古来の考えに感銘を受けての事です。

有名な神社仏閣などでよく目にする手法です。



隆天の自転車は未完成品、どこで完成とするかはその後の乗り手次第です。


ずっと完成としないままでも浪漫があって良いと思います。


我が銘で、お使いいただく皆様の思い入れが少しでも向上していただけたら幸いです。














普通か否か。











Mr.M's Gravel




Mr.M's Gravel




Mr.M's Gravel




Mr.M's Gravel




Mr.M's Gravel




Mr.M's Gravel




Mr.M's Gravel




Mr.M's Gravel





ハンドメイドフレームはある程度自転車を乗り込んで知識を付けてからビルダーに相談するのが普通。


ハンドメイドフレームは細部まで高級パーツで組み上げるのが普通。


周囲でよく聞く言葉です。






今回の一台はその普通と思われる事とは異なる過程で進めた一台です。


この自転車のオーナー様はまともにスポーツ自転車を所有するのがはじめてというお客様。

モノが凄く好きなのが伝わってくる熱い方で、当工房の産物に深く共感くださりオーダーへと踏み切られました。

当工房にとってはお客様の知識や経験の有無は全く気にするところではなく、如何なるお客様が来られてもしっかり具現化するのが自分の仕事。



知識は無くとも漠然としたお求めの格好良さやどう乗っていきたいかはお伝えいただける。

情報はそれで充分、設計や見え方などの難しい事はプロであるこちらがしっかり考え提案するのが良いと思います。

ご要望に基づいた提案、それが誂えでもあり、お互いのらしさが出るREW10のモノ作り。







パーツ選定はほぼお任せくださったので抽象的でもご要望を伺い提案させてもらいました。


ハンドメイドフレームはアメリカなどの高級パーツを多くに鏤めて組み上げる事が昨今の主流かもしれないが、リーズナブルで気の利いたパーツを駆使して組むのも非常に良い。

自分はお任せいただいたら高級パーツで固める事はしない事が多く、抜きどころをたくさん作ります。

そのまま永く乗ってもらっても良いし、カスタムベースとしてお使いいただいても良い。




高級品は耐久性などが高いとされていて良いのは当然ですが、リーズナブルなパーツがすべて耐久性が低いという事ではありません。

逆に低コストで品質の良いものを作るのは限られたメーカーさんしかできない難しさがあると思います。


個性が控えめになってしまうリーズナブルなパーツたちを用い、パーツ単体個々で主張するものでなく全体が馴染むようにトータルとしての個性を高める組み方をするのなんかは実に楽しいものです。

パーツが主役にならずフレームを引き立て、組み方の創意工夫でリーズナブルなパーツたちの個性をより良いものへ昇華させる、こんな事が出来たら面白い。





それがシンプルで理に叶ったものであれば飽きにくい性質が勝手についてまわります。



長年ユーザー様と共に出来る自転車はどんなものか。

自転車は飾り物でなく乗り物、人が移動で使う道具という事を永く全うしてこそ美しい。


小手先の造形や技術比べみたいなモノ作りはもうしたくない。




普通に見えてそうでない、そんな自転車、そんな道具。

毎回本当に良い自転車を組ませていただき、我が探求心は尽きません。
































錆。

 

 

 

 

 

鉄は錆びる金属。

錆を完全に抑制するのは非常に難しい。

 

性質を理解すれば悪さをするものばかりではありません。

 

 

 

wabi-sabi

 

 

 

REW10のキーカバー5個もお持ちのお客様、その一つに鉄を用いたものがあります。

良サンプルだったので、別件の納品ついでに一枚撮らせていただきました。

 

これは非常に良い錆。

こういった錆は朽ちていくスピードは極めて遅く、全く気にしないでも良いものです。 

もはや味わいでしかありません。

 

REW10の製品には鉄を多く用いています。

ごくわずかな錆でもかなり気にされてお問い合わせいただく事もありますが、キーフックやキーカバーなどは気にせずそのままお使いいただくのが良いです。

老朽化を促進するような錆が生成される前に、手や衣類で磨かれて進行性の錆はかなり生成されにくい環境下にあるのが、キーフックやレンチフックなどです。

 

 

確かに鉄は錆びやすいですが、錆びやすい=壊れやすいではなく、鉄は非常に強靭な金属です。

 

少し錆びたぐらいで折れてしまうようなものではありませんし、日々普通にお使いいただいているのであれば早い段階での老朽化もありませんので、安心してお使いいただいて大丈夫です。

 

 

 

 

綺麗なものばかりでいつしかわびさびの心を忘れてしまったような日本人。

朽ちていくものには朴訥とした奥ゆかしい美があります。

 

錆を忌み嫌うだけでなく良く付き合っていくのも一興です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本業は自転車製作です。

 

 

 

 

 

 

 

最近は植木鉢なんかも作り始めてしまって、見る人によっては横道ぶれてる感もあるかと思えるREW10WORKS。

 

自転車もその他も自分が欲しくて使うもの、屋号をREW10CYCLESでなくREW10WORKSにしたのも総合的に色々作りたかったのが理由です。

 

 

REW10にどんな印象を抱くかは自分の打ち出し方次第でもあるし、見てくださる方の感じ方次第でもあります。

自分なりの信念は曲げずに突き進む所存です。

 

 

 

 

 

色々なものを作っていてもやはり本業は自転車。

 

最近はフレーム以外のパーツ製作と塗装祭りでした。

それぞれバッチリ良いもの出来たかと思います。

 

 

フォークその他パーツ

 

 

様々なものを作っても自転車はおろそかにしておりませんよ。

 

 

 

 

REW10ではフレーム製作のご相談は勿論の事、その他パーツ単体、修理、改造、自転車以外でも製作や修理改造、随時色々承っております。

 

職人というのはどうしても敷居高く見られてしまう性がついてまわりまして、お問い合わせいただく以前で躊躇ってしまう方も多いようですが、自分は些細な事でも性格上相談される事は光栄にしか思いません。

こんなちっぽけな工房を気にしていただきお問い合わせくださるのですから、実際に受注に至らずともただ嬉しいのみです。

こちらにはお気遣いなくなんでもお問い合わせいただけましたら幸いに思います。

 

 

 

どんなご相談でも必ず返答しております。

一品物のハンドメイドゆえに市販品よりはコストはかかりますが、可能であればなんでも承っております。

 

REW10の商品を気にしてくださっていたり、何かお悩みの方はなんなりとご相談だけでもお問い合わせください。

 

うちの敷居なんてものはただのイメージの片鱗です、気にせず越えちゃってください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うちならではモノ作り。

 

 

 

 

 

 

 

高級な自転車=レーシング的かつ軽量、繊細な美しさのあるもの。

こういった風潮が強めの業界。

 

ただ作れるから工房をかまえたのでなく、思う自転車がないから工房を立ち上げた。

他にできないうちならではの自転車とは何なのか。

 

 

一生モノとは言葉で言ってしまえば簡単、耐久性のみならず本当の意味で一生飽きず共に歩めるものは何なのか。

 

 

 

 

こんな事を思いつつ、ずっと一人で工房を営んできました。

 

 

 

rew10works01_R.jpg 

 

 

REDBULLから取材を受け、うちの考えなどを紐解いてくれています。

 

繊細で美しいどころか、真逆をいく重厚で無骨な愛車の紹介などをしています。

 

 

本当に乗りやすく、出来上がった当初より増々所有欲を高めてくれる我が愛車。

自分のライフスタイルにおいて一生モノと呼べるものと出会えましたが、お客様にもして差し上げたらと日々思います。

勿論、自分の一生モノとは違う形になるので、見極めが難しいですがなんでも相談してくだされば幸いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

作り手の矜持。

 

 

 

 

 

 

 

 

平成丁酉年立春隆天作銘

 

 

 

作り手として、日本人として、銘に込める。 

 

 

 

 

 

 

 

 

オリジナリティ。

 

 

 

 

 

 

 

作るモノにどうオリジナリティを込めるか。

 

ただフレームを作れるという理由で工房を構えたわけでなく、求める自転車が無かったから工房を構えました。

 

 

 

シンプルなモノほど個性が込めにくく、込められたにしても目立たないもしくは気付かれもしない。

 

でもそういった細やかな事こそ、隆天の追求すべき製作だと考えています。

 

 

 

 

平成丙申年小雪隆天作銘

 

 

 

裏側に隠れ、組めば見えなくなる銘切。

 

刻んである事自体に意味があり、自分が魂を注いだ証です。

 

 

 

よくある打刻印とは異なる、こういったモノだから宿る何か。

 

銘切はうちのオリジナリティの要でもあり、ただの片鱗でもあります。

 

 

 

当工房で生み出されるREW10の名が付くフレーム、すべて銘が刻まれます。 

 

 

 

 

 

 

何かを宿す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

歪み無く。

 

 

 

補強や軽量化のため、特殊な肉厚確保や変化をさせるのにうちでよく用いるかぶせや継ぎ合わせ。

 

継ぎ面の歪みない均一な光沢面を作るのはなかなか大変。

単純な箇所だからこそ非常に大事でもある。

素地の曲がりない光のラインは誤魔化しが利きません。

フレームとして出来上がった際、元からこういったチューブであるかのように自然過ぎて気付かないぐらいを目指す。

 

塗装前などでパテを盛って整形というのはREW10の製作工程選択肢において皆無。

それをした時点でうちの造形では無くなります。

 

 

 

 

 

何かを宿すという事。

こういった細かい事やどうでも良いような事の応酬です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

作らせていただくという事。

 

 

 

 

 

 

 

 

大したプロモーションも出来ていないのにREW10をどこからか見出してくださり、何かでご興味をお持ちくださり、信頼くださってご依頼をいただく。

 

お問い合わせがひっきりなしという事ではないですが、途切れることなく手を動かし続ける事が出来るのは職人にとってはどれほど有難い事か。

どんなご相談であろうとうちのような工房を頼りにしてくださるだけで光栄です。

 

 

 

 

知人しかユーザーがいない創業当時、こちらの個性を押し付けているかのような感じだった気がします。

見た目重視のデザイン先行が強い、ある種誂えられていない。

 

あれから様々な仕事をさせていただき、うちなりの追求すべき道が見えてきております。

デザインのみ先行でなく、乗り手に最適化した使い勝手と性能を追求した道具としての作り方。

それに付随して成るべくして成った自然に入る意匠や、ご要望を具現化していく上で必要なデザイン。

 

自転車フレーム作りなんてものはただ形にしたり、時間かけてただ適当に凝って作ることは素人でもできる。

プロには工場の維持存続及び生活を成り立たせるためにある程度の時間制限がある。

その時間内でいかに効率良く一定のクオリティを保って作っていくかが肝要。

工房運営を維持しつつ、その生業で最低限以上食べていけなければプロでない。

 

 

 

 

それでも心底気にいっていただく事が自分にとっての至福。

それに至るには技術云々だけでなく、容易でないです。

 

 

その人に合わせ理に叶った仕様の見極め、しっかりと責任を持ち気に入っていただける一台を仕上げるとなると色々なものが必要になり、簡単なものではありません。

ただ手間をかけた綺麗さとかそんな小手先の事だけでは足りない気がしてきました。

ご要望を伺った上でそれを形にしつつ、どこかにこちらの個性もそっと自然に入れる。

如何にして総じて『何か』を込められるか。

 

 

 

その『何か』などブログなどではすべて伝わると思っておりませんし、一職人として文章で逐一すべて説明するのでなく、出来るものならば実際のモノで語るべきだと考えております。

 

 

 

 

 

 

 

 

Untitled

 

 

昨日、生地状態をお客様にご覧いただきました。 

凄く喜んでくださった、作り甲斐を強く感じる事が出来る瞬間。

一生乗ります、なんて有難いお言葉も頂戴した。 

 

 

信じて長くお待ちくださり、ここでがっかりされては自分の食い扶持など無いぐらいに考えてます。 

実際に出来上がったモノを見て触れて乗って、実物と対峙していただく賞賛こそ自分にとっての一番の評価です。

 

これからコーティングにかかりますが、本当に一生乗っていただくためにしっかり出来ているか一層細部に目を配る。

 

 

 

 

『作る』という事が、いつからか『作らせていただく』と変わりました。

モノ作りの難しさと面白さの深遠なる道、自分ごときやっと入り口程度に思います。

まだまだ高みへ行けません。 

 

自転車だけでなく、思うモノ作りを探究していきます。

人ありきのモノ作りは登り甲斐があります。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大和魂。

 

 

 

 

 

 

 

 日々入魂して製作させていただいている。

 

 

 

 

でもそんなこと言っていてもわかりゃしないかもしれない。

 

拘りなんてものは感じてもらえなければただのエゴでもある、押しつけはしたくないが手塩にかけたフレームには刻みたい。

 

 

 

 

平成丙申年立春隆天作銘

 

 

 

様々な思いを込め、せめて目に見える大和魂をここに。

 

 

 

 

創業当時からずっと刻み続けている銘。

 

60年周期の干支。

生涯で同じ干支をもう刻むこともないかと思うと、毎回灌漑深くなるのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

月別 ARCHIVES

https://www.instagram.com/potalmetalpot/