信頼と作る意味。

 

 

  

 

 

 

最近、本当に一人のお客様と話す時間がかなり長いです。

昨日なんかは納車後のアフターサービスの一方、オーダーいただいている三方と作業対応しながらの会話で終えた話しっぱなしな楽しい一日でした。

これも立派な仕事です。 

 

 

こんなアングラ工房にお越しくださる方は個性が強く何故か気が良すぎる方ばかり、お話を伺うのもこちらの考えを語らせていただくのも楽しく面白い。

 

最近あがった話といえば...

 

仕様や作り込みや製作理念は勿論の事、パン、革、靴、衣類、美味しいお店、昆虫、動物、道具、文化、自然、宇宙、哲学、道徳、生活、家族、人間、ヨタ話、等々々...

一見自転車に関係の無い話をしてくださる方が本当に多い。

 

浅学の自分ですから当然すべてにおいて知識など持ち合わせておらず、識った良い返しなど出来ない事が多いですが、世界の様々なものと人間に非常に強い興味があるので聞いていて面白い。

正直知らない事だらけです、だから興味深く探究し甲斐があります。

好奇心は旺盛な方でして、意外に製作に役立つこともあります。

 

 

勿論、空気読まず無理にベラベラとこういった長話はしませんので。あくまで自然に。

こんな話が多いと偏屈な職人だと勘違いされそうですが、変に気難しい男ではないと自分では思っておりますのでご安心ください。(多分笑)

 

こういった自然に盛り上がったビルドに関係のない話も作り込みにおいて役立つことがあり、さらにここから生まれる互いの信頼感は自分の製作意欲に火をつけ良いモノを作り上げる原動力になります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行や時代の流れがどうであろうと、うちはずっとこうである。と考えたモノを作り続けていきたいですね。

うちがすべきことは時代に合わせるのでなく、その人に合わせるということです。

手広く数多の台数を売るのでなく少ない方に支持していただくほうが性に合うようです。 

 

 

創業前から創業初期に至っては、自分の技術で広く認められたいとかの野心がありましたが、今やその類の角ばった野心もなくなり円やかになったつもりです。

あの時期に作っていたようなただ形になっただけの深みの無いフレームなど作りたくありません。

こういった精神論ばかりで終わるのも好まないので、創業当時と現在がどう違うかは今度の8月2日の個展番外編にて現物でお見せします。

一職人として最終的にはモノで語ります。 

 

 

 

ただ速いとかただ綺麗とかそんなのだけでなく、求めるのは人生にかみ合う自転車。

うちでなくては作れない自転車というものがあり、勝手ながら作る意味を込めているつもりです。

僅かばかりでも感じていただければ幸いです。

 

こういった事を具現化していくには、やはり対面相談しか成し得ないと確信しています。

 

 

 

なにやら色々と忙しいですが、良きお客様のおかげで楽しいです。

深き一台の製作、やらねばやらない事が多数です、頑張ります。 

 

 

 

 

 

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長野からお越しのお客様に差し入れ頂戴しました。

老舗八幡屋磯五郎の唐からし、しっかり辛く風味も豊かでここのは本当に美味い。

一振りすれば普段食しているものも三割増しの名脇役。

 

写真見てるだけで一杯呑りたくなってきます。

ありがとうございました。

 

 

 

 

 

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