過去との対話。

 

 

 

 

 

処女作。

 

 

Rew10の処女作。

 

まだ工房の機材が全く揃わず、一台も形にしていないという状況。

当然ながらうちのフレームなど一台も見ていないのに、ただ自分を信じてくれた有難いオーダー。

最初の一台は自分のフレームではなく彼のフレーム。

今思い返せば少し無責任だったかなとも思いますが、彼はそこに意味を見出してくれたのかもしれません。

 

 

 

彼も元メッセンジャーの同僚で、今でもしばしば顔を出してはカスタムをしていきます。

今回も訳の分からんパーツ構成でカスタムしていきました。

無知だが謎な神経質な箇所があるという厄介な人物です。 

 

 

 

 

 

 

これは冶具無しで作られたフレームですが、そんなのは言い訳にもならない当時の自分の甘さを感じます。

 

 

 

彼自身にもそのまま伝えちゃってますが、造詣、様式美、その他諸々、全くなっていません。

大した意味もなく、ただただ目立つディテールを取り入れればそれが個性だと穿き違えていた時期、浅すぎます。

 

今まで相当量様々なフレームの改造や修理をしてきたので、細部を見ると製作精神や作り手の性格がなんとなく見えます。

当時は相当に貧乏で苦しい状況でしたからそこからくる焦り、ただフレーム作れるだけなのに過信・傲慢、経験の浅さ等が垣間見えます。

 

 

勿論すでに数年乗っていて乗る分には全く問題ないですが、ある種形にしているだけのフレーム。

 

フレームなんぞただ形にするだけなら、ド素人でもやり方教えれば出来ます。

しかし形にするだけと、しっかりとした売り物を作るとでは、全く次元が異なります。

深みのあるものなど絶対にできません。

 

 

 

場数踏んだその先にしか学ぶことの出来ない造詣領域があります。

 

この処女作から二台目、三台目、四台目と、初期の技術向上はとてつもなく早かった気がします。

毎回作る度に学び、出来上がる度に見違えた感触がありました。

 

処女作をみてから今作っているフレームを見ると全く別人、僅か数年でかなり上達出来たかと思います。

すべての箇所を手直ししたいぐらいですが、こういったモノを残すことで学べることも多数あるので、恥ずかしながら彼にはこのまま乗ってもらいます。

 

 

 

毎回しっかりと納得できるフレームを作らせていただいてますが、製作プロセスで手こずってしまったり、もっと良いやり方があったのではないかと思うと、まだ満足できたフレームは一台もなく、まだまだ技術の天辺が微塵も見えません。

 

 

 

今だに若輩浅学の青二才ですが、屋号に付けた"天"の字の意、ずっと忘れずに追求していきます。   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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