夏は苦手。
工房は40℃越えが当たり前な灼熱地獄...。
暑いのに弱いのでちょっとだけバテ気味です。
そして夏といえば戦争の報道が多くなり切ない気持ちになります。
繰り返さないために凄惨な事も知っておかねばならない、と食い入るように見て悲しくもなったりする夏の終戦の日です。
知れば知るほど恐ろしい戦争。
暑くてアンニュイな夏。
そんな、バテ気味でアンニュイな自分に嬉しいお客様からお便り。

随分前にステムを作ってくださったお客様で、青森まで寝台特急で輪行し温泉巡りをされた際の写真だそうです。
ほのぼのとした雰囲気が写真からもうかがえていいですね。
自分も行きたいです。

これがご依頼くださったステム。
シンプル美なアヘッド。

銘切はハンドルクランプ前方に。
銘切はフレームとフォークには確実に切ってますが、ステムの場合は任意です。
ステムやその他パーツなどは切れる範囲が少ないゆえに文字数も限られます。
銘切は目立たぬところに小じんまりと切るのが粋いうもの、ステムの銘切はこれぐらいがかっこいいです。
Sさん、お便り有難うございました。
さらにもうお一方。
こちらも随分前にわざわざ館山からオーダーしにきてくださったお客様が、上京の際に組みあがった自転車をご家族で見せにきてくださいました。

奥様用のオーダーママチャリです。
旦那様がかなりの自転車フリークで、いつものお客様と少し違う種類の事細かなオーダーでした。
24インチ低重心で乗りやすい設計。
トップチューブが大きく下に下がるスタッガードフレームは剛性が極端に低下しがちなので、パイプに一工夫してあります。
世間では一般的だけど、うちでは珍しいステー。
ジオメトリーはもちろん、マッドガード用などの各種ダボ、その他特殊仕様などのご要望があり、作るのが大変だった記憶があります。
なにか基本に立ち返ることができたような気がしてビルダーらしい仕様かな、と私的に感じた一台。
こういったものをこなせるのも、修行時にランドナーやスポルティーフ製作もおしえてくださった師匠のおかげ、細かい造作をこなしてるうちに教えを思い出し感謝の念が生まれます。

個人的にも大好きな先曲げ。
先だけをクイッと曲げるクラシカルなタイプ。
車種や好みにより曲げ方を変化させると非常にかっこよく仕上がります。

当工房製作のオリジナルキャリア。
7mmステンレスパイプを曲げて成形してワンオフ製作したもので、作るのが結構大変です。
こういったものをつくるビルダーさんたちは本当に苦労してると感じたのも思い出します。
ステーダボ付近のV字曲げなんかは苦労した箇所です。
無垢丸棒ではなく、パイプ成形ですのでかなり軽量に仕上がっております。
なんだかんだで受注から一年以上かかってやっと完成した姿を拝めました。
わざわざお越しくださり有難うございました。
魂削って作ったものはその後が気になりますので、見せにきてくれるのは非常に嬉しいです。
お力頂戴しバテをふっ飛ばせたところで製作に励みます。
ダウンしないようにほどほどに頑張ります。
