燻金

 

 

 

 

 

 

 

 

鉄が好きだ。

ハンドメイドに適した素材で、趣きがある。

味があり、乗り込むほどにさらに良さを増す。

繊細かつ力強い様が自分の心をつかんでしょうがない。

性質的にもうちのコンセプトにぴったりとくる。

 

 

 

鉄のようなうちのハンドメイド自転車にぴったりと合致する素材はないか。

常に面白いモノ、新しいモノを貪欲に欲す。

アルミやカーボンも嫌いではなくかっこいいが、自分が作るという事では今のところ全く興味がないし、自分がやらずとも世の中に溢れてる。

 

 

 

 

味があり、鉄と同じようにその人の歴史を刻んでくれるようなモノ...

チタンや木もかなり良いけども、うちがすべきことでは無いと思う、どうも気が乗らない。

どうせなら他であまり使われない素材を使用したいし、マネする気もない。

無いモノだからこそ作る、うちの信念の一つ。 

 

 

 

 

 

 

 

 

コッテリと濃厚な、趣きのある何か、...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

当たり前すぎて気付いていないほどに、コイツは身近にあった。

鉄の次に多く触れている素材。

ものすごくコイツが良い。

何故気付かなかったかとつくづく思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

コイツは使い込むほどに趣きを変えてくれます。

味が入っても磨けば輝きを取り戻す。

 

味を好みそのまま経年変化を楽しむも良し、いつまでも輝いた状態を保ってもよし、所有者の好きなように扱える。

 

 

鉄のようにうちのコンセプトにがっちり。

 

 

何ヶ月か前に思いつき、一気に製作する余力が無く頭の中で悶々とデザインを起こしながら妄想、仕事の合間にチョコチョコと製作すること数ヶ月。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真鍮。

ブラスです。

ロウ付の際に使っている素材です。

使っていくと鈍い風合いに変化していきます。

 

 

鉄のように赤錆などが出ないので素材そのままの質感を楽しめます。

 

 

 

 

 

真鍮には手作業が良く似合う。

旋盤やフライスで精度の必要なところはぴったり切削し、外観などはペーパーやヤスリで手仕上げ。

NCなどの設備で精密機械のように削るより、手で削り出し手作業の味をだすことが似合う真鍮は隆天的素材。

 

 

 

何故この素材が自転車であまり使われてこなかったか。

最大の欠点の重さ、鉄より比重が上のくせに強度が鉄ほどない。

クロモリやアルミやチタンみたいに薄く軽くしても強度のでる素材ではないので、軽量重視の自転車では使われないのがよくわかる。

 

しかし、うちは趣味性の強い自転車製作が主です。

小さな小物ならさほど重量増も無い。

独特の風合いが与えてくれる雰囲気は多少の重量を犠牲しても余りある意味がある。

個性的な素材感が旧さも新しさも放ってくれる。

 

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製作途中のモノもありますが、横に転がっているような丸棒や、ブロックを削って形作っていきます。

地味に結構大変。

 

 

 

 

画像のステムは真鍮製ではなく、クロモリステムに真鍮メッキをかましたものです。

メッキならさほど重量変化もありません。

しかしメッキなので研磨剤などを用いて磨けませんので、無垢の真鍮よりは磨き方などの扱いの幅が狭まります。

 

短いものは荒めペーパー痕を残したまま真鍮メッキ、これはクロモリステムの性質はそのままに真鍮の質感を狙ってのメッキです。

ラグつきステムは真鍮メッキを燻して軽く研磨後、クリア塗装したもの。

使い古した雰囲気を新品時から。

ウォッシュかけたデニムみたいなものです。

 

メッキはフレームにもかませます。

メッキも永く使っていただけるように、メッキ屋さんと一緒に試行錯誤してテストしてみようかと思います。

  

 

 

 

その他作ったパーツは画像の丸型シートクランプ、シートポストヤグラ、ヘッドキャップ、ハンドルエンドキャップ。

変に造形を凝らず、素材感を楽しむためごくシンプルなデザインです。

どれも経年変化が楽しみになってくる。

 

 

真鍮はその性質ゆえに、構造物になるようなもの(フレーム、フォーク、ハンドル、クランク等)には使えません。

ステムぐらいならなんとかいけそうですので、今削り出しステムを作ってます。

クソ重になりそうですが、つける自転車がゆるい感じなので恐れず挑戦してみます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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革にやばいぐらい似合いすぎる...

そしてこれでまだ完成ではなく、革のようにその人なりの味をだして完成となる。

 

 

 

 

この自転車には至るところに真鍮パーツをちりばめてあります。

早速乗ってみたが十分に使えそうです。

もう少し自らテストしてみます。

 

 

真鍮パーツ、鉄フレームを引き立てる絶品の薬味的に、うちの第二の素材として今後一層力を入れていこうと考えております。 

軽量マニアの方にはには絶対的におすすめできない素材です。 

 

 

 

 

当工房ではフレーム以外の、小さなパーツのみの注文も快く受け付けていますので、ご興味ある方はご相談ください。

 

 

 

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同自転車にひっぱり続けたコイツがとうとうデビュー。

まだオーダーはお受けしておりませんが、オーダークランク実現に向け様々な動きはしています。

いつの日か必ずや、製作を承れるように頑張ります。

 

 

 

 

 

 

 

そしてさらにこの自転車、パイプ系パーツがほぼフル隆天製作の自転車です。

真鍮パーツコッテリきてます。

和風+英国車+アメ車+実用車+MTB+ビーチクルーザーな、新しくもクラシカルでコアなチョイ悪オヤジ的、隆天號です。

 

現物は大きな場所で見せられるかも? 

手前味噌的になってしまいますが、かなりかっこよく仕上がってます。

 

 

 

 

これにてダルマ生活も終焉。

サッとだせる置き場所がないので、しばらくご隠居。

有難うダルマ、与えてくれた恩恵は大きい。