2010年5月アーカイブ

ARROW

 

 

 

 

 

 

 

本日は2台紹介。

 

 

 

二台ともARROWがらみ。

 

 

 

 

 

 

 

まず1台目。

 

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世界最小メッセンジャーのクリオネ号。

 

650cにしろと言ったのに頑なに700cでとの希望。

うちの定番、シークレットジオメトリーで出来る限りでかく見せました。

 

激細パイプの視覚効果でさらに少しは長く見えるように。

 

最近シンプルずいてる自分にはまたツボな一台。

早く乗りたいこういうの。

 

 

 

片側のみダブルレバー台座や、ブレーキワイヤー内蔵加工など乗り手の要望に基づいた仕様になってます。

 

 

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フィニッシュは価格が安めなことからもうちで人気なバフ研磨無しメッキ。

 

ペーパー仕上げの跡が味としてクロームメッキに残されます。

ハンドメイド感が欲しい人や安価に済ませたい人などにおすすめなフィニッシュです。

単色塗装よりも安くできます。

 

 

ガツガツとメッセンジャー業務で使用してくれています。

ストリート専用で考えた設計は、頑強かつしなやかに走りを助けてくれることでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続きまして、超大作。

 

ARROWxREW10カーゴ。

 

 

 

四畳半の極狭工房、デカイものはほんとに作るのがきつい。

広ければそれなりにこなせるものの、四畳半かつ機材飽和状態の工房、マジで製作時はカオスの地獄絵図。

これのおかげでご来客シャットアウト。

これに比べればDARUMA製作などかわいく思えるほど、いままでで一番苦労した産物。

狭いところでデカイものを作るというのは本当に大変だったといえます。

それだけに思い入れは一層強い。

 

 

 

 

彼等が業務で使うワークカーゴ。

大きな荷物も積めて、扱いやすく、走行性能も良く、ルックスにも個性を出す。

 

業務で使うものとなると宣伝効果も兼ねて目立ってナンボ。

シンプルずいている自分ですが、これは別。

一発でわかるぶっちぎりの個性を出しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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鮮やかなブルーが輝くコイツです。

彼等の業務で依頼される荷物だったら大半のものは運べるでしょう。

これ以上積めるようにしても、ビル内で手で運ぶのも難しい。

 

伝えられた積載範囲内で、出来る限り取り回しやすいようにコンパクトに。

コンパクトにまとめるということは重量減にもつながるわけです。

 

 

最大の特徴でもあるパイプで作ってしまったARROWロゴ。

コイツは目立ちます。

ただの飾りではなく、剛性や強度を出すために必要なブリッジ補強を兼ね、フレームの構造物としてロゴを組み込んでいます。

意味のない構造物はあまり好みではなく、機能してるからこその美しさ。

 

この個性、多少なりとも宣伝効果はあることでしょう。

 

 

 

 

リアキャリア部にデカイ荷箱を積むらしい、後ろからは跨げなくなるのでママチャリなどで培ったスタッガードフレームでの剛性の出し方を反映しながらの製作。

日々の業務に耐えうるタフさを出すためトリックバイクで研鑽を重ねた技術など、ストリートでの性能を向上させる作りこみも同時に多数取り入れてあります。

 

 

荷物を積んでも安定感のでる低床設計のためリア20インチ。

段差などの走破性を向上させるためのフロント26インチ。

ホイール径も一工夫。 

 

 

先日紹介したママチャリと同様にこだわり多数。

いままでの技術、知識、すべてぶち込んだ力作。

まだまだあるけど書ききれない。

 

 

 

 

無事納車。

意外な走行性能の軽さ、荷物を載せていないとカーゴというのをさほど感じさせない、なかなかの仕上がり。

 

 

 

荷箱、フロントディスク、フロントメカはパーツ手配が間に合わなかったらしいのでまだ一応未完成。

完成図や、今日書いた以外のことは彼等自身が発信してくれることでしょう。

 

 

 

デカイのにシビアな納期ゆえ塗装を急かしてしまったZ-WORKSさん、素晴らしきスピードであげてくださって誠にありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

さてさて、彼等が今後どんな業務をしてくれるか期待しておきましょう。

 

 

 

狭いからもう作りたくない一品。

 

 

本当に狭すぎる、この工房。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

WORK

 

 

 

 

本日はとある製作に行き詰まり、仕様を悩み中。

自転車製作屋の仕事は作ることだけではなくデスクワークもかなりあったりするので、こんなときに事務作業を悩みながら一掃しときます。

意外にも工房に居るのは少なかったりします、製作してるときだけ居ます。

開発、デザイン、材料手配や経理など製作作業以外の業務は多数なのです。

 

自転車製作屋のイメージ的として、火ばっか入れているイメージを持たれたりしますが、そんなことはないのですね。

製作に掛かっても火を入れる以外に切断、切削、研磨などがはるかに多かったりするわけです。

2日ほどバーナーを握らない期間もあったりします。

 

 

 

 

しかし商品開発部、デザイン部、製作部、すべて一人、悩みます。

 

 

 

ユニークかつ、かっこよく強いものを生み出すのはやはり難しい。

 

 

 

 

悶々...

 

 

 

 

気が狂いそ。

あんまり悩んでいると事務作業にも支障が...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さてさて、皆様はおそらく当WEBのREW10blogのみチェックしている人がほとんどかと。

 

ホームページのほうも人知れずちょろちょろいじっております。

ブログにあげていないモノのもしかしたらあるのかな?自分でも把握しきれてません。

ホームページの更新はブログにあげないことが多いです。

 

 

 

今回はWORK SAMPLEを更新しまして、ズラズラッといままでの製作の軌跡をみていたのですが、やはり変態モノが多い...

画像をクリックすると過去ログの紹介ページにとぶようにしたので、よろしければご覧ください。

 

 

しかしいろんなものを作ってきたもんだ。

 

未掲載なものも多数。

機会あればね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

MAMA

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自転車を作れる。

 

 

 

 

そんな自分は何をすべきだろう。

 

最近、自分の存在意義をよく考えます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自分の自転車は街中で乗ることに比重を置いています。

 

 

 

 

 

 

スポーツ車の進化は素晴らしい。

もはやレースシーンでは鉄など過去の素材で、レース性能でははるかに及ばないのは自明の理。

レース性能で勝とうとするだけ苦しい。  

 

 

 

 

鉄は重いが、扱いやすく、乗り味優しく、耐久性に優れ、ルックスがさりげない。

 

 

レースシーンではめっきり見ることのなくなった、過去の産物となってしまった鉄。

しかしアマチュアのデイリーユースの自転車や、強度が必要な自転車となると、どの素材よりも鉄のほうがはるかに勝ると考えるからこそ鉄にこだわる。

自分にとっては鉄が最新の素材なのです。 

 

 

自転車の進化も、いわゆるスポーツ車という自転車の進化は素晴らしいが、デイリーユースでの自転車の進化はまだまだ発展途上か。

スポーツ車だけが高級自転車ではなく、それ以外の高級自転車の在り方を普段使うからこそとことん探求、スポーツ車の良いところを取り入れながら。

 

こういうことを本気で極めようとする自分です。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

じらしにじらした、最新のサンプルは街中で自転車に乗るお母さんたちに捧ぐ、ママチャリです。

 

 

ママチャリ。安いがゆえにガサツに扱われてしまう少しかわいそうな自転車。

あの安さで売ることを成功させた技術者たちは尊敬しますが、乗る側には低価格ゆえに自転車愛が少ない。

しかたのないことだとは思うが悲しかったりもする。

 

 

 

 

愛してもらえるママチャリ。

永く使えると思えばオーダーママチャリとて高くない。

 

 

自分は妻子持ちです。

ママチャリを作る意味があるというもの。

二人とも絶賛させるために意気込んでみました。

 

 

 

まずママチャリ開発にあたり、日々子育てに勤しむカミサンをはじめ、お子さん持ちのリアルハードコアマダムに自転車に求める性能をアンケート調査。

彼女たちはスポーツ車の常識を覆す要望をぶつけてくるわけであります。

 

エンドユーザーの意見は最も尊重すべき事。 

いろいろ聞いているとやはり市販のものではまず見当たらない。

乗り手のための至高の一台を考える。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いろいろ試行錯誤...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

苦労もする...

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてなんとか出来上がりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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至高な道具に近づくべく、REW10が考えたママチャリ。

 

妻の要望で色はダーティな黒。

チョイワルにきまっております。

 

 

低重心での安定性はこだわりました。

両輪BMX用20x1.75。小径低重心で強度も抜群。

フロントキャリア部をギリギリまで高さを下げるため、インテグラルヘッド。

インテグラルならワンの部分にも溶接がかませます。

基本的に短いヘッドチューブは剛性が下がってしまいますが、インテグラルヘッドが剛性upの効果ありで一石二鳥。

跨ぎやすくするためのスタッガードタイプフレーム形状は、剛性が低下しがちなので剛性確保は重要項目。

剛性を向上させるために各パイプにも一工夫しております。

 

 

 

 

 

 

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フロントのここに子供を乗せる。

これは子供目線からすると、自分で操縦しているかのようで非常に楽しいようで、娘の喜びようはハンパではありません。

 

市販のものは安全性を重視しすぎて、過度に籠状の枠で覆われてしまうものが多いので操縦している気分になれなそうに感じました。

そしてあのプラスチック特有のママチャリ感が気に入らない。

囲いすぎると自転車特有の気持ちいい風は感じることができません。 

 

 

子供の体よりせり出したキャリア部と囲いのハンドルは、万が一の転倒程度ならかわいい子供の身を守ってくれるわけでございます。

鉄製なのでまこと堅固。

子供の大事な頭部は横のハンドルがバンパー代わりに。

一回転でもしない限りまず頭は保護される。

広々デッキで足が伸ばせる開放感で自転車のファーストクラス、またまた一石二鳥。

 

 

チャイルドシートはカミサンが気合入れて探した、日本ではレアなシートBOBIKE。

シンプルで非常にオサレ。

バリスティックナイロンの子供クッションは妻のお手製。

 

子供用のステムには、娘が好きなハートの穴抜。

三歳の娘が言わずとも気付いてくれたときは嬉しかったものです。

 

フォークコラムのすぐ上に子供の重心がくるので、ステアリング安定性抜群。

 

 

ギア比はかなり軽めに設定したのでスピードが出ないので安全です。

スピードが出てしまうとついつい頑張ってしまい危険。

 

急の反応もできるようフロントのみディスクブレーキ。

リアもディスクだと重くなってしまうので、リアはすっきりとUブレーキ。

 

 

 

 

その他駐輪時のハンドルふらつき防止のフロントスタンドなどなど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして子供乗せ自転車というのは真価を発揮するのは、子供が小さい数年ですね。

子供が乗らなくなっては意味も無く、ルックスもよろしくないものになってしまいます。

せっかく購入した自転車も短命では可哀想というもの。

 

 

 

 

先ほど永く使えると申しました。

至高な道具でありたいとも言いました。

子供を乗せて終わってしまっては永く使える至高な道具とは言えない。

そしてこの自転車もそれで終わりではありません。

この自転車はざっと30~40年は乗っていただきたい、末永く主婦生活を支える相棒です。

 

 

 

キャリア部にダボが取り付けられています。

後にカゴ枠などを製作することにより、ミニカーゴバイクに変化します。

ネジにてかんたん取り付け。

 

カーゴバイクは長さがかなり長いものばかりで欧米向きといえるサイズ。

日本の都市部だと止めるところも少し難しい。

この自転車、全長160cmほどと意外にコンパクト。

スーパーの前でも悠々と駐輪できる、現場にやさしい日本的親切設計。

 

20kg弱ほどの子供を乗せても十分な安定感ですから、スーパーでの食材買出し程度の荷物なら難なく積めることでしょう。

 

 

増設カゴはまだ製作していないので数年後、お楽しみに。

 

 

 

 

 

 

 

もう書ききれない、すべて書くと倍ぐらいは必要なので、ディテール紹介はこのへんで。

フレームのみならずパーツの隅々までこだわって、すべてが成るべくして成っています。

ほんとこだわり満載。

 

ママさんたちがぶつけてきた、かっこよさ、使いやすさ、永く乗れること、すべて解決。

ダメだし連発のカミサンにも太鼓判をいただきました。 

 

 

 

 

 

 

 

この自転車で街中流すと、まず娘がはしゃぎます。

 

すれ違う主婦さんたちがかなりの高確率で見てくださいます。

 

 

一番嬉しかったのは、

 

ママ!!!アレ乗ってみたい!!!!!と3~4歳の見知らぬ子供に言われた事。

こんな小さい子供に訴えかける自転車がキャラモノやキワモノ以外でどれほどあろうか。

職人冥利に尽きます。

 

 

スポーツ車好きな人よりも、ママさんがよく見てくださるので狙い通りの食いつき。

一回出かければ一回は声をかけられます。

 

基本ママチャリというのは、やはりママチャリらしくなってしまう、 無いゆえに皆さんかっこいいママチャリを求めているのです。

ママさんたちのママチャリに対する探究心が凄まじいことにも気付きました。

作り手が本気でママさんのために本気で作ると良いモノは生まれます。

 

 

 

乗る人も、子供も、見る人もみんな楽しい自転車。

楽しい自転車が一番であります。

 

 

 

 

まだまだプロトタイプですので、改善できるところはありますがとりあえずかなりの完成度です。

 

これに娘を乗せた雄姿は後ほど紹介できればします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

身近な人に目を向ける。

レーサーを勝利させ賞賛を得るより、人がやっていない、自分のすべきこと、自分しかできないことは何か。

 

 

速く駆ったり、山いったり、トリックしたり、ポロやったり、それ以外にも見えていない楽しいことは多数あります。

 

乗り手に近い立場で、乗り手のことを最善に考えることを忘れずに、かゆいスキマを狙ってきます。

 

キャパの広さには絶対的自信があります。

なんでもどうぞ。