REW10WORKS、ここは研磨地獄。
とにかくひたすら削る、働く者を研磨の粉塵地獄と無限の研磨螺旋へ引きずり込む。
まずは切断機の粉塵に肺がやられる。
吸い過ぎると謎の頭痛が襲う。
各箇所切削等の切削作業の鋭利で熱い切子の雨が降り注ぐ。
細かな切り傷、火傷が絶えない。
そして本付け後の接合部を美しく仕上げる作業。
フィレット地獄。
ロウ付接合部をヤスリでゴリゴリ、ゴリゴリ、ゴリゴリ、ゴリゴリ......
ひたすら削る...
形が整っていく。
否、否まだ甘い。
また削る...
微細な凹凸が気になる。
また削る...
ヤスリ目が整う。
否...
また削る。
パイプにダメージを与えぬよう注意を払い力を込める。
ヤスリ目を消すためペーパーがけをする。
光沢が甘い。
またペーパー。
美しい光沢がでて来る。
否、均一な流線美が整わず、箇所の面に僅かにある光の歪みが気になる。
手が痛い...
またヤスリがけに戻る。
美しく整った流線をイメージしながら、手先の感覚に気を払う。
流線形は整ったもののヤスリ目を消すため再度ペーパー。
ひたすら無心。
研磨面の超微細なものが気になっていく...
消すためにペーパーの番手を上げる。
パイプは削らないようにさらに気をつける、削るはロウのみ。
さらに超々微細なものが...
気になるもののレベルがどんどん上がっていき、研磨の無限螺旋へどこまでも引きずりこまれていく。
まだ削る...
少しずつ、少しずつ。
まだだ、まだ、もっと美しく、もっと...
ハッと我に返り見てみると塗装してしまうと全く意味がないぐらいまでやっていたり。
これは集中力なのか、何か憑かれいるような、なんだろう...
やってもやっても無限の連鎖、終わりがあるのか無いのか。
最近、引きずりこんでくれた加工物があります。
FIG BIKEさんからご依頼のスギノのクランク鏡面メッキ。
元の画像は撮り忘れましたが、よくある仕上げのクランクです。
研磨ディスク、サイザル、フェルト&青棒などで鏡にしていく。
キズが、小さな研磨痕が、微細な痕が、超々微細な痕が...
連鎖でどんどん気になっていき、どこからが鏡面と呼んでいいのかと、フィレットと同じくまた引きずり込まれる。
鏡面かな??...もうちょっと...
極微細な研磨痕に奥に何かが見えてきそうな...
底無し。
そんなこんなでハッとなり終了。
下は研磨後。

そしてメッキ後。

もはや鉄にしか見えない質感。
触るのも気が引ける。
この輝きだと少し触ってついたペダル穴付近の指紋がめちゃ目立つ。
先日納品で良き反応をしていただきました。
ありがとうございました!
昨年、軽く大掃除をしたときに整理整頓をしたついでに、研磨用品がどれほどあるか並べてみた。
各種ディスク、研磨剤赤白青棒、超硬バー多数、ベルト、 フラップホイール。

布ペーパー#40~1200、耐水ペーパー#240~3000。
この他に鉄工ヤスリが20種以上。
さらにその他掲載しきれないetc多数。
必要に応じて買っていたらこんなに溜まってしまいました。
工具、機械オタクになりつつある。
こんなものばっかり使ってるおかげで工房はどこ触っても手が黒くなりますゆえ、お客様はあまり触らないほうが良いです。
REW10には研磨地獄以外にも灼熱地獄、精度地獄、獣臭地獄などが存在します。
こんな地獄に負けないように、いい感じに集中して作業に望みます。
最近は集中力が長く保てる。
この調子でモノづくり、楽しんでいきます。
